米ドル/トルコリラのライブチャートや為替レートを瞬時に換算できる通貨コンバータ、ニュースなどはこちらをご覧ください。
また、トルコは慢性的な経常赤字の国であるため、外国からの資金流入に依存している傾向があります。そのため、USD/TRY(米ドルトルコリラ)の取引時には、トルコの情勢だけではなく、先進国の情勢も分析することが大切です。
USD / TRY 通貨チャートアメリカドル から トルコリラ のレート | Xe
USD/TRY(米ドルトルコリラ)のトレード時には、両国の経済指標や投機筋・個人投資家の売り買いポジション状況など様々な要因を考慮する必要があります。このページではあらゆる角度からUSD/TRY(米ドルトルコリラ)相場を考察するデータをご用意しているので、是非参考にしてください。
2023年のトルコリラ円相場は、トルコ中銀がインフレ対策として、強力な利上げを実施するも、軟調な動きが続きました。
トルコリラ最安値更新、1ドル=30リラ台に JPモルガン目標修正
2023年のトルコリラ円相場は、トルコの大統領選挙を睨んで、7円を挟んでスタートしました。しかし、突発的に発生したトルコ・シリア大地震を受けて、トルコ経済に対する懸念もあって、トルコ中銀が0.50%の利上げを発表し、S&Pがトルコの格付け見通しを「ネガティヴ」に引き下げましたが、トルコリラ相場の下落は限定されました。この時トルコ・シリア大地震の義援金が海外から多く集まり、このためのトリコリラ買いが散見されたこともありましたが、この動きも8円を前に上ヒゲとなる一過性の動きに留まり、トルコリラ円相場の下値を支えるには、力不足となったようです。
その後は、トルコの外貨準備がマイナスに転落、それまでのトルコリラ売り、外貨買いの市場介入が困難になったこと。また、エルドアン大統領が、大統領選で勝利したことを受けて下落を開始し、新たに総裁となった植田日銀による円安効果もまったく見えず、7月18日には、4.96円の安値まで値を下げました。
トルコリラが11日の取引で1ドル=30.0リラ台に下落し、史上最安値を更新した。
トルコは地理的に欧州とアジアをつなぐ位置にあり、中東にも隣接する貿易の要衝で、文化の交差点でもあります。15世紀にこの地にあったのはオスマン帝国。最大の都市イスタンブールは、古くはシルクロードの中継地点として栄えました。
現代も結節点ならではの外交を行っています。北大西洋条約機構 (NATO) 加盟国でありながら、非欧米軍事同盟である上海協力機構の対話パートナーであり、中露との軍事協力も行い、2022年ロシアによるウクライナ軍事侵攻では仲介役に乗り出しました。2023年にはイスラエルとハマスの衝突においても仲介に意欲を見せています。
一方で、地政学上のリスクを抱えることにもなっていましたが、サウジアラビアとの関係は改善の兆しが見られ、エジプトにはエルドアン大統領が2024年2月、12年ぶりに訪問を果たし、隣国ギリシャとは2023年12月に関係改善で合意しています。長らく対立していたシリアとも隣接していますが、ロシアの仲介で関係再構築に動いているようです。
産業面では地理的特性を生かし欧州向けの自動車など工業製品の輸出拠点となっています。
トルコはNATO加盟国ですが、政府がテロ組織に指定しているトルコ分離主義勢力のクルド人のクルディスタン労働者党 (PKK) などを擁護しているとして反対してきたフィンランドとスウェーデンのNATO加盟を認めました。一方、自らはEU (欧州連合) 加盟を目指しています。
その後エルドアン大統領が、元ファースト・リパブリック・バンクの共同最高経営責任者である、ハフィゼ・ガイ・エルカン氏を、カブジュオール総裁の後任として、トルコ中銀総裁に任命しました。同氏は女性初の中銀総裁であり、米国の有名銀行で経験をつんだ同氏の手腕に対する期待が集まったことで、トルコリラ円は、8月24日に5.74まで反発すしました。ただ、エルカン総裁が、6月に政策金利を15.00%、7月に17.50%、8月に25.00%、9月に30.00%、10月には35.00%、11月に40.00%、12月には42.50%まで政策金利を、順次引き上げる政策を実施し、フィッチがトルコの格付け見通しを「安定的」に引き上げましたが、ほとんど効果はなく、トルコリラ円は、4.78の安値まで値を下げ、軟調な展開で2023年の取引を終了しようとしています。
トルコ・リラ/USドルの為替レートの推移(1980~2024年)
米ドル(英語: USD; ISO 4217 コード: USD)は、(米国)連邦準備制度理事会による通貨であり、預金義務としての米国の公式通貨です。米ドルは1792年に貨幣法が可決されたことにより誕生しました。米ドルは同時に、米国以外の国でも準備通貨として広く使用されています。現在の米ドルの発行は、米国連邦準備制度理事会によって管理されています。国際決済機構による2019年4月の調査によると、米ドルは世界の外国為替市場を支配しており、(米ドルを含む)世界の通貨ペア取引量の88%を占めています。
米大統領選に関しては、トランプ元大統領の再立候補が話題となっています。ただ、前回の大統領選挙に絡めた自身の疑惑に関連して、多くの告訴を抱えています。また米憲法修正第14条によって、一部の州で「大統領選出馬の権利がない」との判決も出ています。裁判自体は長期に渡ることで、大統領選まで時間稼ぎが可能でしょうが、もし、こういった裁判で、次々に有罪が確定した場合、7月の共和党の全国大会に向けて、予備選を勝ち抜けるかは不透明感が残りそうです。また、そうでなくても、もしトランプ大統領が再び大統領に返り咲くなら、バイデン政権の政策を全て「ちゃぶ台返し」する可能性が高く、その場合恐らく世界の政治や経済、金融市場に大きな混乱を招く可能性高いことは、留意しておきたいと思います。
米ドル/トルコリラのライブチャートで最新の価格変動をチェック。トレードアイデア、予測、市場ニュースもご覧頂けます。
ドルトルコリラを20.0000~30.0000、ドル円を130.00~150.00としましたので、これから算出されるトルコリラ円の最大想定レンジは、4.33から7.50となります。
1 トルコ・リラから米ドルへの為替レート。TRY/USDの両替
加えてドルトルコリラとドル円の想定レンジから、マトリックス・チャート(価格帯によるクロス円の位置)をチェックしておきましょう。
USD/TRY チャート このチャートは、一定期間におけるマーケットの価格推移を視覚的に表したものです。
トルコリラ円は、リーマン・ショック前の2007年の高値99.65から、リーマン・ショックで52.30まで下げた後、反発を66.80で限定して、下落傾向を続けています。現状歴史的な安値は4.79となっています。
為替レートの推移(1980~2024年)のグラフと時系列表を生成しました。
以上を勘案して、ドル円相場の2024年の想定レンジをとします。
トルコリラは、利下げのタイミングが買いのチャンスか? ※本記事は2023年12月末時点に作成しております。文中.
ドル円相場は、1990年の160.35の高値から、2011年10月の75.31まで下落後、2022年10月には、160.35の高値と、147.66や125.86の高値を結んだレジスタンスを越えて、151.95まで急反発しました。
10年前、トルコリラの対円レートは1トルコリラ=90円台だったのが、8月の最安値では16円を割り込んだのです。…
マトリック・チャートも参考に、2024年のトルコリラ円の想定レンジをとします。最大でも4.00から8.00と見ておきたいと思います。
1 トルコ・リラから日本円への為替レート。TRY/JPYの両替
次にドル円相場も見ておきましょう。1989年からの長期のドル円相場の月足チャートです。
それでは、最後にトルコリラ円の月足を見てみましょう。
テクニカル面からまず、トルコリラ円を構成するドルトルコリラ相場の月足をチェックしておきましょう。
≪トルコリラ円≫
確かに、輸入物価の高騰が、通貨安によってもたらされているだけに、逆効果になっています。となると逆に、中銀が政策金利を引き下げた方が、経済の回復期待となり、好循環を生むのかもしれません。これは個人的な見解ですが、2024年、今年の利上げの効果もあって、インフレの落ち着きが見えて、政策金利の引き下げが実現した場合の方が、トルコリラの買い戻しのチャンスを生むのかもしれません。
≪ドル円≫
ただ、実際は全くトルコリラ安を食い止めることはできていません。以下はトルコと政策金利とトルコリラの対ドル相場の推移を示したチャートですが、トルコでは、逆に金利を引き上げるとトルコリラ安が進む悪循環となっています。つまりそれだけ、経済環境が悪いということになるのでしょうか?
≪ドルトルコリラ≫
一応今年最後の会合での声明では、「ディスインフレ過程を確立するために必要な金融引き締めの程度に相当程度近づいたと評価」、「できる限り早期に金融引き締めサイクルを完了することを予想」、「国内需要の堅調さ、サービスインフレの粘着性、地政学的リスクがインフレ圧力を後押し」、「金融政策の引き締めが金融状況を通じて国内需要の減速を示唆」、「物価の安定という主目標に沿って、あらゆる手段を断固として使い続ける」としています。引き続き警戒感は怠っていないようですが、今後もインフレの状況次第としても、そろそろ利上げも最終局面にあるのかもしれません。
歴史的に変化するリラドル
短期的には、トルコシリア大地震の悪影響が残り、穀物の輸入を依存するウクライナ情勢が一考に改善しないこと、また中東情勢の不安も影響しているかもしれません。今後もPMIなどの改善が見えるか注目されますが、やはりトルコでは、インフレの落ち着きと通貨安の修正が、経済の最大の課題となりそうです。
トルコのリラドルとユーロ紙幣に関するこのプレミアム写真をダウンロードし、Freepikで公開されている60万を超えるプロのストック写真を閲覧しよう.
以下は2013年からの前年同期のGDPの推移ですが、過去軍事クーデター、トルコリラ・ショック、パンデミック・リスクで一時的な悪化は見えますが、現状はそれほど悪い状況ではありません。
Lyla kamigaki. リラドル チャート. アステム芦屋c棟. まんじゅう大帝国 なんj. 表参道メディカルクリニック 口コミ 横浜. リデンプションリーパーズ 考察. Tex mex.
トルコは、中東の国ということで情報が少なく、ファンダメンタルズ的な判断をすることがなかなか難しいです。ただ、国力を見る上で、一番端的な判断基準となるGDPの規模をみるとトルコのGDPは、2018年度の推計で、世界18位の位置にあります。これは、新興国・高金利通貨として人気の高いメキシコの15位、南アフリカの33位と比べても、それほど悪い位置ではありません。
トルコのリラドルとユーロ紙幣
長期にわたって下落傾向が続いてきたトルコリラ / 円ですが、足元で環境に改善がみられます。2023年の大統領選挙と総選挙後の内閣改造を経て経済チームが一新され、教科書的な政策運営に舵を切りました。トルコ中銀は2023年6月に利上げに転じ、8会合連続で政策金利を引き上げインフレの抑制に努めました。2024年2月に据え置き、3月に再利上げを行ったのち、4月・5月と政策金 (1週間物レポ金利) を50%に据え置いています。声明文では、インフレの基調的な低下が顕著かつ持続的に観察され、インフレ期待が予想レンジに収束するまで引き締めスタンスを維持し、インフレ悪化が予想される場合には利上げを辞さない構えを見せています。政策効果によりやや内需の減速がみられるほか、インフレ期待が低下してきました。年後半には実際のインフレ率も鈍化を予想する声もあります。
また、政府も緊縮財政に転換。フィッチ・レーティングスが3月に長期外貨建て発行体デフォルト格付けを「B」から「B+」に、5月にはS&Pグローバルも「B」から「B+」への引き上げを実施するなど、国際金融市場における評価が高まったことがわかります。これを受けて海外投資家によるトルコ国債への投資も増えています。2024年3月末の地方選挙では与党が惨敗しましたが、地方選を通過したことで2028年の大統領選挙まで大きな選挙の予定がなく、長い目でインフレの抑制を行っていけるという安心感につながったことから、トルコリラ / 円相場は底打ちの兆しを見せ、2024年6月現在1トルコリラ=4円台後半となっています。
ただ、3月末の地方選挙にかけて一段と安値を切り下げていたことでわかるように、長期にわたるリラ安で国民の通貨リラに対する信認が失墜していることや、インフレによる国民生活の疲弊など問題は多く残されており、一段の上昇には時間がかかりそうです。インフレ率も2024年5月には75.5%と高水準で、ここから利上げの効果が出て順調に低下するのかはまだわかりません。最低賃金の大幅な引き上げやエネルギー価格の高止まりなどからインフレの収束が遅れるリスクは考えておくべきです。また、政策運営やパレスチナ問題を巡るエルドアン大統領の発言には引き続き注意が必要でしょう。
過去の動きを振り返ってみますと、2008年9月のリーマンショックを受けて、トルコリラの対円相場は90円台から50円台に急落。その後もじりじりと値を下げ、2016年ごろからは対米関係の悪化が目立つようになり、2018年8月には米国人牧師の拘束問題で米国からトルコに対する制裁が発動されたことから、トルコリラ / 円は15円台まで急落しました。エルドアン大統領が中央銀行総裁と副総裁を指名する権限を自身に与えたことなどから、金融政策への介入強化が不安視されたことも理由のひとつです。その後利上げや介入でいったん戻す場面もありましたが、コロナ禍で観光収入が途絶え経済が悪化したこともあって2021年末にかけては6円割れ手前まで大幅に下落しました。
エルドアン大統領の独特の考えにより、高インフレの中で中央銀行に利下げを迫るという状況で、2022年8月には、前年比+80%を超える厳しいインフレ状態の中で利下げが再開されました。2023年2月には大きな地震に見舞われ、国内経済下支えのためさらなる利下げが行われました。
急激なインフレにより家計が疲弊する中で、2000年代高成長の立役者だったエルドアン大統領の人気にも陰りが見られ、2023年5月の大統領選挙ではエルドアン氏が勝利したものの初めて決選投票に持ち込まれました。議会選挙でも与党が議席を減らし、経済政策の変更を余儀なくされました。金融引き締め容認派のシムシェキ財務相が任命され、その財務相推薦によると言われる新中銀総裁にエルカン氏も就任し、市場の期待感は高まりましたが、シムシェキ財務相の要請でリラ買い介入が停止されたことでリラが急落、6月にはトルコ中銀が政策金利を8.5%から15%に引き上げましたが、引き上げ幅が市場の期待を大幅に下回ったことでトルコリラ / 円は5円台半ばと安値を更新しました。
その後、連続して大幅利上げが行われるとリラ相場はそのたびに反発、やや落ち着きを取り戻すものの、なかなか低下しないインフレや為替介入のための外貨準備の枯渇などの不安が残ったことで、リラ安傾向は止まりませんでした。2024年3月に地方選挙を控えて、利上げに伴って政権の支持率が低下した場合には、エルドアン大統領が再び金融政策への介入を強めるリスクも意識されました。構造的な貿易赤字がリラの下押し圧力となる一方で、大統領選挙前のバラマキ政策や大地震の復興に伴って拡大した財政赤字の抑制は容易ではなく、インフレ抑制のためにさらに追加利上げを行えば庶民の生活への圧迫は強まるという難しい状況の中、2024年3月にトルコリラ / 円は史上最安値4円50銭台を記録。対ドルでは4月に最安値を更新していました。
リラドル・スワップキャリーの経過 ♂️✨ (トルコリラ円ロング&ドル円ショート) スワップ差益+37,008円/日ドルリラ下落で建玉損益が改善しました。
トルコリラ円の中長期のスウィング・トレードの戦略ですが、流石にこの歴史的な安値圏で、売ることは得策とは見ていません。あくまで押し目があれば買い場を探しますが、4円ミドル方向への調整から、4円、3円と買い下がる形です。ただ、上値を大きく回復できるかは不透明です。反発があれば8.39-8.93を前に、上げ渋りでは利食いを優先。あくまで超えて11.20-12.202ゾーンが視野となるでしょうが、こういった位置もしっかりと利食う形です。それ以上は現状なんとも言えませんが、もし、更に長期の保有を考えるなら、一時的でもこういった反発が見えた場合、下値付きの可能性が出てくることで、買いコストやそれまでの安値にストップを置いて、年単位で保有するということも一考と思います。