基本的にアジカンのメインボーカルは後藤正文(メガネ)ですが、 現在は1曲だけギターの喜多建介が歌っている曲があります。
「島田市も藤枝市も、元々は東海道の宿場町として栄えたわけです。でも今や駅の周りだけが栄えて、ホテルも駅前に集まっている。そして古い商店街が廃れていく、みたいな流れがある。新しいスタジオは藤枝市の旧市街地再生プロジェクトにも関わっているので、よけいに考えますね」
「前前前世」や「なんでもないや」でのヒットを機に注目を集めたのと同時に、話題になったのがボーカル野田さんの「声が変わった?」というもの。
今回のアジカンは流石にこれほどのアレンジの差はないけれど、やはりスタジオでの一発撮りと、手間暇をかけた録音は思っている以上にそれぞれの良さが強く出るのだということがわかった。
「僕の勝手なイメージですけど、学校には行きたくない、みたいな子が『あそこなら行きたい』って場所になったらいいですよね。地元では見かけないようなバンドマンの大人が音楽を教えてくれたり、なかには勉強を教えられるやつだっている気もしますし」
ボーカルパートも二人の掛け合いになる様に変わっている! — その他 (@sonota_524) July 13, 2023
どっちも好きなのだけれども、2023年版は歌いだしの「嗚呼 リアルに何もない そうそう夢ってヤツもねえ…」という気怠そうな歌詞との親和性が増した気がする。
「プロフェッショナルなスタジオで作られた一流の音楽に反抗するために、ガレージ(車庫)で練習してたミュージシャンたちがガレージロックを生んだ。さらに、そこからパンクロックなんかも生まれてきてるわけです。だから、その真ん中くらいの場所を作れたら一番いいなって思ってます」
そういう気持ちが完全になくなった訳ではないですけど、興味の向きが変わったのかもしれないです。
高校時代、当時の私にとってはアジカンなんて音がデカければデカいほどいいと言わんばかりの音量で聞いていたが、今はそんな体力はない。
普通に体にも良くない。
「でも、文化ってもっと広く開いてていいんじゃないかなと。どんどんスタジオが減って、一部の人だけのものになると、音楽という文化も細くなっていく予感があったんです」
その音楽に出会う前と出会った後で全然人生が変わった日。自分にとって、アジカン ..
「ミュージシャンとしては、日本土着の文化って羨ましいんですよ。音楽の場合、明治や大正の頃に大きなリセットが入っているので。ドレミファソラシドや平均律が西洋から入ってきて、それ以前の三味線や琵琶みたいな邦楽との繋がりはだいぶ切れちゃってる気がしていて」
「ある意味では仕方ないですけど、そうじゃない場所もあっていいよね、とは思います。昔はレコード会社しかスタジオを持ってなかったし、『いい音で録る』技術をいかに外に出さないか、でクオリティがコントロールされてた」
「街は当時を思い出せないぐらい変わったけれど、アジカンは横浜のバンド」と思いを込める。 ..
「そういう風にお金のある人だけがいい音楽を作れる、となると、文化としてはどうなんだろうって気持ちも湧いてきます」
横浜の街で育んだ感性を糧に アジカン後藤正文×GREENROOM代表
「だからみんな、小規模のプライベートスタジオになるし、ドラムは打ち込みになっていく。富の偏在というか、儲かってる一部の人はいいスタジオを使えるけど、インディペンデントの人は工夫してやるしかない、みたいな状況になっちゃうわけですよね」
アジカンのボーカル 後藤さんの歌声は真っ直ぐ心に入って、切なさを残し、ノスタルジックなイラストの映画の世界観に違和感なく溶け込んでいます。
「だから、例えば日本酒の文化は羨ましいなと思います。伝統の製法が残っていて、わかりやすく過去との歴史的な繋がりが見える。もちろん、古いものをただ全部残していくのが正解だとも思わないけど。その街の風景みたいなものをどう留めていくかも、いろんなやり方があるはずなので」
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が、最新アルバムの制作エピソードを語り、結成25周年を一問一答形式で振り返った。
「新しく作るのも、すごくお金がかかるんです。本当に小さいスタジオを作ろうとしても、数千万、もしくは億単位になる。実は藤枝市の物件の前に、別の蔵を買ってスタジオにする話があったんですよ。大正時代の石蔵だったんですけど、アジカンでレコーディングしたことのあるフー・ファイターズ(※1)のスタジオくらい、広くて最高の空間で」
「未来の破片」は変わった曲で、ギターの開放弦を6弦から順に下に向かって3弦まで ..
「『あの作品が生まれたスタジオを潰すわけには』みたいな考えもあるでしょうし。でも、海外の有名なスタジオも家賃の安い郊外に移転する流れはありますし。都会で維持していくのは、なかなか難しいですよね」
後藤正文(ボーカル・ギター) · 喜多建介(ギター・ボーカル) · 山田貴洋(ベース・ボーカル) · 伊地知潔(ドラムス).
「2025年の秋頃を予定しています。土蔵のスタジオをまず走らせつつ、隣のビルの2階と3階も借りてるので、そっちはもう少し時間がかかるかなと」
後藤 正文 (@gotch_akg) • Instagram photos and videos
そして何が粋かって、この「バディ・ホリー(ロックンロールスター)」と「メアリー・タイラー・ムーア(女優)」というモチーフは、前述したweezerの楽曲「Buddy Holly」の歌詞で出てくる並びなのだ。
こんなところでもweezerへのリスペクト要素を混ぜ込んでいた。
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 暑かったけれど、楽しかった。どうもありがとう ..
「日本がバブルの頃に、いいスタジオがいっぱい作られてたんですよね。当時はお金があったから。でも社会の状況も変わって、取り壊されたり、別の用途になってしまっている。イギリスとかは今でもたくさん残ってるんですけどね。たいてい資産家が保護してるんです」
「アジアン・カンフー・ジェネレーションの後藤正文」に人は何を見るだろうか。 青春時代に輝いていたバンド。人気アニメの主題歌。「リライト」。
「すごく雰囲気のいい昔のビルやお店が壊されてコインパーキングになっちゃう、みたいなことが日本各地で起きてますね。それがスタジオでも!」
図太いボーカルと流暢なメロディー、力強いサウンドが魅力のひとつ。そして ..
他にも音の分離が綺麗になったことで「こんなフレーズ入ってたのか」という再認識したり再発見できる楽しさがあって嬉しい。
----他のみなさんは日本語に変わったときに正直どう思いました
「空間ですね。いいスタジオって、メインのブースが天井は5mくらい、40畳以上あって。とにかく巨大なんですよ。そこを借りようと思うと1日20〜40万円くらいかかるので、最近のインディーズの予算だと厳しい、となっちゃう」
コラボ三部作に通ずる“生きている喜び “ASIAN KUNG-FU ..
それぞれ京都の出町柳と湘南の柳小路が青春の舞台になっていて、パラレルワールド的に並行させているとゴッチ(敬意を込めて通称で表記させていただきます)がインタビューで答えていたが、その風景の描写の変化が歌詞に出ている。
ガス:自分たちが「変わった」っていうのはあんま無かった。自分たちの中では ..
新録版は全体的にほんの少しテンポダウンしている印象。
ボーカルのニュアンスの幅が広がっているのが比較して聞くとよくわかる。ゴッチの歌い方なんてゴッチの歌い方でしかないと思っていたけど、完全にゴッチ(2023Ver.)の歌い方だ。
「七里ヶ浜スカイウォーク」とか特に。歌い方でこうも変わるか。
後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のルーツをたどる
「そこは、ほぼ同じですよ。アジカンに参加するのも自分の意思なので、スイッチを切り替えてるような感覚はないです。普段、自分で本を読んだり、フィールドワークして感覚や思考を深めることは、バンドにも、ソロの活動どちらにも繋がってます」
アジカン後藤さんの、イヤーマフのススメ。 | THINGS | FREAK MAG.
ちなみに、この曲は「出町柳パラレルユニバース」の別バージョンのような形をしている。
森見登美彦とヨーロッパ企画のコラボ作品をアニメ化した『四畳半タイムマシンブルース』の主題歌だった「出町柳〜」に対して、「柳小路〜」は歌詞の節々が少しだけ変わっている。
アジカン・後藤「どれだけ儲かるかより…」 新アルバムに込めたもの
このあたりは『ソルファ』が再録された時も改めて強く感じさせられたところだが、今回はアルバムの持つ雰囲気が『ソルファ』のとはまた全然違う。
青さと衝動を感じる『ソルファ』に対して、『サーフブンガクカマクラ』はどちらかといえば青春の終わり頃や、終わった青春を懐かしむようなノスタルジーなイメージがある。