ブレゲ トゥールビヨン メシドール 5335PT/42/9W6 USED_I44
「クラシック」や「トラディション」コレクションにインスピレーションを与えているのは、アブラアン-ルイ・ブレゲ時代の古典的な懐中時計である。これらに対して「ヘリテージ」は、ブレゲのデザインコードを腕時計に応用して創作された、また別のコレクションだ。20世紀初頭の腕時計によく見られたトノー型を21世紀のスタイルに仕立てた「ヘリテージ」においても、トゥールビヨンがブレゲの個性を主張する。
ブレゲ クラシック トゥールビヨン メシドール 5335PT/42/9W6の参考買取価格(相場)
トノー型ケースといえば、腕時計にとっては草創期にあたる20世紀初頭からアールデコ期に時計メーカー各社が競って作った人気のタイプ。この時代のブレゲも、トノーやレクタンギュラーの腕時計を作っていたことは、歴史が伝える通り。現在の「ヘリテージ トノーカンブレ」は1990年代後半に誕生した、現代のブレゲによる創作コレクションである。そして、2針やクロノグラフに続いて2008年に初めて登場したのが洒落たトゥールビヨン搭載モデルだ。
クラシック
“グランド・コンプリケーション”
《トゥールビヨン・メシドール》
トゥールビヨン・スケルトン、
18Kローズゴールド、手巻、
トゥールビヨン軸直結
スモールセコンド、
インビジブル・トゥールビヨン・
ブリッヂ、
自己補正ブレゲひげゼンマイ、
3気圧防水(30 m)、ケース径40 mm
※プラチナもあります、 ※ゴールド・ブレスレットもあります
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ガラス製のブリッジでテンプを支えることにより、トゥールビヨン機構が宙に浮きながら回転しているように見える神秘的なデザイン 美しい両面スケルトン仕様 18Kローズゴールドケース
手動彫り機で巧妙にパターンを変えて施された4種類のギヨシェをはじめ、トゥールビヨン上で秒を刻む3本針スモールセコンド、アップルのモチーフを一段と強調したブレゲ針、ブルースティール針と色を合わせた閏年の太陽モチーフなど、ディテールの洗練も見どころだ。
ブレゲトゥールビヨン メシドール5335PT/42/9W6; 新品(New)
搭載するキャリバー187Hは、右ページで紹介したキャリバー558同様に、チラねじ付きテンワとブレゲ式ヒゲゼンマイを組み合わせた古典的な系統に属す手巻きのトゥールビヨンムーブメントで、オフセンターの時刻表示と向き合って存在感を主張する。このように両要素が左右の対称性を保って縦一列に並ぶレイアウトは、ブレゲの他のトゥールビヨンにも多く見られるが、このモデルの真骨頂は、トノーの枠を超えて外へ外へと拡散していくかのような躍動感あふれるダイアルのエステティックにある。
6時位置のトゥールビヨンと同軸直結スモールセコンド、12時側のオフセンターダイアルとレトログラード式日付表示、3時位置の12カ月と閏年表示、そして9時位置の曜日表示。これら4要素がサークルを交錯させながら、複雑時計の整然としたフェイスを創出するブレゲのトゥールビヨン パーペチュアルカレンダーは、以前よりグランドコンプリケーションのアイコニックピースとして注目を浴びる存在だ。この「クラシック トゥールビヨン パーペチュアルカレンダー 3797」は、その後継として2014年に登場した進化版。ケースの直径が41㎜にサイズアップしたのに加え、ダイアルにも新たな手法が取り入れられ、現行ブレゲにおけるひとつの完成されたスタイルを確立した名品である。
ブレゲ スーパーコピー トゥールビヨン メシドール 5335PT/42/9W6
オフセンターダイアルのフレームと一体になったローマ数字のインデックスは、大胆にデフォルメされて立体的に浮き上がり、氷河をイメージしたというギヨシェ彫りによる揺らめくような周囲の模様も凝りに凝っている。そして見逃せないのが、ローマ数字の「Ⅵ」をかたどったトゥールビヨンのアッパーブリッジ。あくまでも正統派を演じながら、ブレゲでは珍しい弾ける遊び心が、このモデルの隠れた魅力と言っても良さそうだ。
Ref:5335BR/42/9W6
ケース径:40mm
ケース厚:9.65mm
ケース素材:18Kローズゴールド
防水性:3気圧(30m)防水
ストラップ:アリゲーター
ムーブメント:手巻、キャリバー558SQ2
仕様:トゥールビヨン、2枚のサファイアディスクで固定されたトゥールビヨン・ケージ
価格:23,408,000円(税込)
ブレゲ マリーンを愛用する有名人特集|高級時計の魅力を徹底解説
トゥールビヨンのバリエーションが豊富なこともブレゲの特色だ。とりわけ愛好家を魅了するのは他の複雑機構と組み合わせたグランドコンプリケーションである。手巻きトゥールビヨンの基幹ムーブメントCal.558をベースにして永久カレンダーを加えたこのモデルはその代表的な傑作と言える。トゥールビヨンとオフセンターダイアル、そして永久カレンダーが形作る上下左右の美しいバランスや重層的な立体感の演出も秀逸だ。
佐久間さんはなんとなんとブレゲのグランド・コンプリケーションである「クラシック トゥールビヨン・メシドール」も購入されたとか!
まず目を奪うのがカンチレバー型の片持ちブリッジで支えられた巨大なトゥールビヨンキャリッジ。その外観は、1801年にアブラアン-ルイ・ブレゲが特許を取得したオリジナルの設計に通じる古典的なものだが、チタンを採用して軽量化を図ったキャリッジとテンワ、シリコン製ブレゲ式ヒゲゼンマイなど、先端技術では近年の革新の結晶と言える。 トゥールビヨンと対称の位置で存在感を放つのは、ギヨシェ彫りで装飾されたオフセンターダイアル。このダイアルを左右から挟み込むように置かれているのが、鎖を介して連動する香箱と円錐滑車(フュゼ)である。動力伝達を一定に保つコンスタントフォース機構をトゥールビヨンに組み合わせ、安定した高精度の実現を目指す方法は、1808年に販売された傑作トゥールビヨン「№1188」と同様で、その現代版はまさに「古典と前衛との融合」を象徴している。
ブレゲ 5335BR/42/9W6 Breguet トゥールビヨン・メシドール
神秘的な複雑機構という印象を人に抱かせるトゥールビヨンなら、思い切り神秘性を強調した設計にしてみては面白かろうと、ブレゲの設計者は考えたのかもしれない。この「クラシック トゥールビヨン・メシドール 5335」では、トゥールビヨンがフルスケルトンのムーブメントの大半を占有し、しかもそれが透明な空間に浮いて見えるから誰でも不思議に思うに違いない。トゥールビヨンを動かす輪列とのつながりが見えないマジックのような仕組みは、いわゆるミステリークロック以来の伝統的な奥の手を応用したもの。簡単に言えば、キャリッジを2枚のサファイアクリスタルのディスクで固定し、ディスク自体を外部から回転させているのだ。だが、あらゆる動的機構が目に見えるはずのこのスケルトンウォッチも、守り抜くべき最後の神秘は残している。だからこそ、理屈では理解しているつもりでも、時計を見るたびに不思議な感動を覚えるのだ。これこそ、ブレゲのトゥールビヨンの中でも最高峰のエンターテイナーと呼べるかもしれない。
ブレゲ トゥールビヨン メシドール 5335BR/42/9W6
時計製造を愛してやまない人々は、その魅力に抗うことなどできませんでした。
芸術家支援で有名なイタリア人収集家のソマリバ氏やカンブレーのベルマ司教。スペイン・ブルボン家は1808年から1814年までに3つものトゥールビヨンを保有し、またイギリスのジョージ4世は1814年に金箔のブロンズの円錐を頂上に冠した大型のトゥールビヨン手にいれました。
にわかに神秘的で玄人好みの機構であったため、1805年からアブラアン-ルイ・ブレゲが死去した1823年までに販売されたトゥールビヨンの数はわずか35個でした。しかし、現在まで続く彼の後継者たちは、この比類なき卓越した技術を永続させつつ、新たな技能でより一層充実させるために日々努力しています。
BREGUET Classique Tourbillon Messidor クラシック トゥールビヨン・メシドール
Ref:5335PT/42/9W6
ケース径:40mm
ケース厚:9.65mm
ケース素材:プラチナ
防水性:3気圧(30m)防水
ストラップ:アリゲーター
ムーブメント:手巻、キャリバー558SQ2
仕様:トゥールビヨン、2枚のサファイアディスクで固定されたトゥールビヨン・ケージ
価格:25,597,000円(税込)
三越伊勢丹 | BREGUET/ブレゲ通販 | Classique Grandes Complication
ブレゲの現行の複雑時計の中には、もしも今、アブラアン-ルイ・ブレゲが生きていたなら、こんな腕時計を考案したのではなかろうかという想像を掻き立てる複雑時計がいくつもあるが、「トラディション トゥールビヨン・フュゼ7047」は間違いなくそのひとつだ。ムーブメントがあらわになり、メカニズムのエレメント自体がフェイスを形作る「トラディション」特有のデザインを踏襲して2007年に初めて発表されたこのトゥールビヨンは、シンメトリーを保ちながら意図的にずらしてレイアウトされた4つの主要パーツが唯一無二の個性を発揮する特異なモデルだ。
Classique Tourbillon Messidor 5335 | 5335PT/42/9W6
トゥールビヨンの現行モデルはいずれも、時計の随所に2世紀も受け継がれる伝統的なデザインコードを取り入れ、オーセンティックなスタイルを守っている。あくまでもひと目でブレゲと分かるエステティックがデザインに反映され、高級時計としての品格や優美な味わいは比類ない。その神髄は、高度な時計技術のみならず、熟練の職人技が駆使され、ダイヤモンドの輝きが添えられた、フェミニンな小型モデルにも見ることができる。
クラシック グランド コンプリケーション トゥールビヨン メシドール 5335
トゥールビヨンの原理そのものは優れていましたが、実際に製造するとなるとその原理は非常に複雑で、1801年夏の時点では、実用化からは遠く離れていました。
最初のトゥールビヨンが商品化されたのは、2つの実験モデル(1809年にロンドンを拠点としていた時計師ジョン・アーノルドの息子に送られたNo.169ウォッチと、1800年に完成しブレゲの息子によって後に販売されたNo.282ウォッチ)を経た1805年になってからでした。
そしてその翌年、この発明は、1806年の9月と10月にパリのアンヴァリッド広場で開催された工業製品の国内博覧会で広く一般に披露されました。「水平になっても傾いた姿勢になっても同じ精度を維持する」時計のメカニズムとして紹介されたトゥールビヨン調節機構は、その後変わることなく人々を魅了し続けてきました。
機械式にクォーツ(電池式)のギミックを組み合わせたセイコー独自の駆動方式。電池不要ながらクォーツ並みの時刻表示精度を持つ。 ..
今からおよそ30年前のこと。現在のブレゲが、腕時計にトゥールビヨン機構を搭載した古典的なモデルを世に送り出してから、その基本的なスタイルは一貫して変わっていない。トゥールビヨンの存在感を過度に強調するために奇をてらった演出を施したり、トゥールビヨンをデザイン的な装飾要素として殊更に利用したりは決してしてこなかったのがブレゲだ。本筋からの逸脱を注意深く回避し、ブレゲならではの本質を守ってきたのである。
Breguet Classique Tourbillon Extra-Plat Anniversaire
1801年6月26日、共和暦が施行されていた当時のフランスの暦で言えば第9年メシドール7日、アブラアン-ルイ・ブレゲは、「トゥールビヨン」と呼ばれる新しいタイプの調節機構の10年間の特許権を取得しました。
アブラアン-ルイ・ブレゲは、重力こそ時計ムーブメントの規則性の敵であるという観察の基に作業を行っていました。装着時の腕時計の姿勢が変わるごとに、重力によって計時の調整に変化が生じると考えていたのです。人類のあらゆる活動に付き物のこの重力の問題を解決するべく、時計製造の巨匠は、1分間で1回転する可動キャリッジの内部に、脱進機全体(つまり、テンプとゼンマイ、レバーとガンギ車、最も重力の影響を受けやすい部品)を格納するという発想を思いつきました。こうして、すべての不具合は規則的に繰り返されるために相互に相殺し合うこととなり、さらには、軸受内でテンプが回転することによって接点が持続的に変化することで、注油も改善されました。
時計製造の進歩に伴い、より古典的な方法によって規則性が著しく進化してきたにも関わらず、1801年に特許が取得されたトゥールビヨンは今なお偉大な発明であり、ブレゲのキャリアにとっても、天文学や社会学との連携においても、大きな1つの節目となりました。また、歴史的にも欧州の思想体系の重要な時期に影響を及ぼしました。以降、ブレゲは名誉をかけて、どれもが他に引けを取らないほど優雅なタイムピースでこの発明にオマージュを捧げてきました。
Classique Tourbillon Messidor 5335 | 5335BR/42/9W6
トゥールビヨンの製作技術とブレゲ・スタイルのデザイン、そしてアルティザンによるメティエダール。いずれも2世紀も前のアブラアン-ルイ・ブレゲ時代にまでさかのぼるものだが、それらの融合が今なお高次元で具現化されているのがブレゲの特色だ。特にメティエダール、すなわち職人の手仕事による芸術的な工芸には注目すべきものがある。ブレゲ伝統のアイコニックなギヨシェ彫りは、自社内に設けられた専用工房で行われ、専門職人がゴールド製ダイアルや天然マザー・オブ・パールに繊細な模様を手動ギヨシェ彫り機で刻み込んでいる。