ここでは、pipsを利用してトレードの損益を計算する方法について解説します。


したがって、0.0001ドルの損益が発生した際、1ドル140円なら以下のように計算します。


トレードの損益は、値幅(獲得pips)と取引数量を掛けることで求められます。

この1PIPSという単位は、取引する通貨ペアによって、その中身が変化します。
これがFX初心者にとって、PIPSの意味を分かりにくくしている原因です。

例えば、先ほど例にあげた「米ドル/円」では1PIPS=0.01円(1銭)となりますが、「ユーロ/米ドル」では「1PIPS=0.0001ドル(0.01セント)」です。
この通貨ペアとPIPSの関係をまとめると、次のようになります。

・決済通貨(通貨ペアの右側)が日本円の場合:1PIPS=0.01円(1銭)
・決済通貨(通貨ペアの右側)が米ドルの場合:1PIPS=0.0001ドル(0.01セント)

一般的にFXでトレードできる通貨ペアは、このどちらかに該当します。
よく覚えておきましょう。

PIPSとは、為替レートが変動する際の、変動幅を示す「単位」のことです。
そう言われても、ちょっとわかりにくいと思うので、具体的な例で説明してみます。
米ドル/円レートが1ドル=100.00円から、1ドル=100.01円に動いたとしましょう。
これを「1PIPS動いた」と表現します。
逆に、「1ドル=99.99円」に変動したときも「1PIPS動いた」と表現します。
同様に1ドル=100.10円になったなら10PIPS、1ドル=101円になったら100PIPSです。

例で挙げた3つのペアの1pipsの価値はそれぞれ異なり、以下の通りです。

実際のFXトレードでは、このPIPSを用いて、次のような計算式でトレードの損益を計算します。

【獲得PIPS×1PIPSの基準値×通貨数=利益or損益】

1PIPSの基準値というのは、先ほどご説明した「1PIPS=0.01円」「1PIPS=0.0001ドル」といったものです。
例えばドル円10,000通貨のトレードで10PIPSを獲得した場合には、 10PIPS×0.01円×10,000通貨=1,000円 の利益という計算になります。

ちなみに、FXではトレードできる通貨の最低数量が決まっています。
これを取引通貨単位(ロット)といいます。
ほとんどの場合、1ロットが1万通貨単位です。
外為どっとコムのように1,000通貨単位※1の取引が可能なところもあります。
※1外為どっとコムではルーブル/円のみ1万通貨から。
それ以外の通貨ペアは1,000通貨から。

例えば、米ドル/円の場合、10,000通貨=10,000ドルが取引通貨単位であり、為替レートが1ドル=105円であれば、1ロット=10,000ドル=1,050,000円という計算になります。
1ドル=110円であれば1,100,000円、95円なら950,000円ということになります。
1,000通貨単位のところはその10分の1です。
取引通貨単位でみた場合、その時々で取引に必要な資金が変わるわけです。
その点は気を付けましょう。

つまり、ユーロドルの場合はドルが後ろに来るので、ドル円のレートを見て日本円に計算しなければなりません。

しかし、pipsで計算すると、それぞれの利幅は以下のようになります。

店頭外国為替証拠金取引は、為替レートの変動等による損失発生のおそれがあり、かつ、その損失が預託証拠金を上回ることがあります。また、想定元本と比較して、少額の資金で取引することができるため、多額の利益を得ることもありますが、短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。スワップポイントは、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。また、将来にわたり、保証されるものでもありません。取引レートは、2way priceです。売値と買値には差があり、その差をスプレッドといいます。取引手数料は無料ですが、スプレッドがお客様のコストとなります。個人のお客様の必要証拠金は、想定元本× 4%以上の額で、法人のお客様の必要証拠金は、法令等の規定する方法で算出した為替リスク想定比率×想定元本以上の額となります。

なお、1pipsを円に換算したい場合は後ろに来る通貨と円のレートで計算する必要があります。

損益をpipsで計算すると、このように投資効率を比較しやすくなります。

「みんなのFX」では、ご自身のFXの取引結果が一目でわかる「マイパフォーマンス」という便利なツールがありますが、「マイパフォーマンス」でも「獲得pips」や「最大取引pips」「平均取引利益pips」など、様々な項目がpipsを使って表示されています。

一方で、獲得pipsは①が50pips、②が10pipsと①の方が獲得pipsは大きいと分かります。これはより少ない取引数量での同じ利益の獲得を意味し、利益が同じでも獲得したpipsが多ければ効率的な取引をしていると言えるでしょう。


「米ドル/円のスプレッドは0.2pips」といった使い方ですね。

このように損失のpips幅は同じでも、取引数量が違えば損失の金額は大きく変わってきます。

pipsとは異なる単位を表すpoint(ポイント)があります。

pipsの性質を理解すれば、利益や損失を即座に計算できます。しかしpipsばかりを頼りにすると、思わぬ損失を被るかもしれません。

pipsとは「Percentage_in_points」の略語で、を意味してます。

さらに日本円に換算する場合は、ポンド円のレート(仮に1ポンド160円とする)を確認するので損益は以下のようになります。

ここでは、MT4/MT5で損益をpips表示にする方法を紹介します。

例えば、米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円は、全て決済通貨が同じ「円」であり、1pipsの金額も同じということになります。

トレードの損益は、pipsと取引数量の掛け算によって求められます。

例えば、米ドル/円の取引で「100pipsの損失で損切りする」と決めていた場合、10,000通貨の取引なら、1万円の損失となります。

豪ドル/円, 2024年12月06日, 96.782, 95.839, 3097.5 pips

この損切りをpipsの幅で決めると、取引の数量によって損失の金額が変わります。

56位, 豪ドル/円, 2024年12月05日, 96.763, 96.829, 3096.7 pips

pipsは、取引の損益を計算したり、リスク管理を行ったりする際に重要な役割を果たします。

海外FXのpipsとは?実際の計算方法・使い方まで紹介 | FXcolony

※ただしドル円は一般的には35銭の利益、17銭の損失など「何銭」と呼ぶことが多いです。ドル円でpipsと使うとやや素人っぽい印象を受けます。

ドル円では0.001が1pipsです。 ユーロドルやポンドドル等の通貨ペアは小数点以下第5位までの価格が設定されているため、

仮に米ドル/円のレートが138.5円から139円になった場合、50pips(50銭)上昇したということですね。

FXで使う共通単位「pips」とは?計算方法や数え方について解説!

聞きなれない「pips(ピップス)」の意味や使用方法について、最初は困惑するかもしれません。まずは実際に動いている為替レートを見て、通貨ペアごとに買値と売値の差が何pipsあるのか見ることをお勧めします。しばらく継続的に為替レート見ていると徐々にpipsに慣れ、計算もできるようになるでしょう。

昨日のトレード振り返り(ドル円、ユーロドル)-15.1pips

一方、ユーロポンド(1ユーロ0.9ポンドと仮定)を1ロット取引して100pipsを獲得した場合、以下のような計算式を使います。

昨日のトレード振り返り(ドル円、ユーロドル)-15.1pips ; 日経平均が、暴落前まで戻すという流れ

まず、ドル円を1ロット取引して100pipsを獲得した場合、10万円の利益を得られます。

FXのpipsとは、最小単位の1/100を表します。ドル円なら1pipsは1円の1/100なので、0.01円を指します。

日本円を含む場合と含まない通貨ペアに分けてpipsを基にした損益計算方法を解説しましょう。

FXのゴールド(XAU/USD)のpipsの数え方|1pipいくら?損益計算

トレード結果を損益額ではなくpipsで表現することで、トレードの成績を比較しやすくなります。

ドル/円、ユーロ/ドルの特徴 · 高金利通貨とは · FX初心者は少額から開始 · pipsとは · 損 ..

日本円とそれ以外の通貨では1pipsがいくらなのか異なるので注意が必要です。ただし0.01=1pipsとしているのは円だけなので、pipsの計算方法は

XMのpips計算方法や基礎知識を解説|表示方法や計算機もこちら

米ドル/円を10,000ドル買う場合
・損失許容額が10,000円のケース
10,000円(損失許容額)÷10,000ドル(取引量)÷0.01円(1pipあたり単位)=100pips
⇒買値から100pipsの下落まで許容

FX初心者必見!ドル円鉄板エントリー89pips獲得! プロトレーダーlucky

そのため、FX初心者の方は、pips幅で損切りのラインを決めないよう注意が必要です。損切りラインは、pips幅ではなく許容できる損失額から設定することが好ましいです。まず許容できる損失額を決めてから以下のように損失許容pips幅を算出するとよいでしょう。

【10/28ドル円ショート+162246pips】エントリーはルールを無視し

FX取引では、実質的な取引コストとなるスプレッドが発生します。GMOクリック証券の「FXネオ」なら業界最小水準のスプレッドのため、取引コストを抑えられます。米ドル/円のスプレッドは0.2銭、その他の通貨ペアも業界最小水準です。
「FXネオ」はデモ取引が利用できるため、FX初心者の方はまずデモ取引で慣れてから始めることもできます。実際の取引と同じ設定・操作で体験できるため、チャートを見ながら損益や投資効率の計算をすればpipsに慣れることもできるでしょう。FX取引を始めようと思っている方は、GMOクリック証券が運営する「FXネオ」を検討ください。

FXのPips、Pointとは?計算方法を解説 | EAONLINE byGMO

初心者にPIPSは分かりにくいかもしれませんが、FX取引に慣れてくれば、投資効率をはかるのにとても便利な単位です。
ただPIPSをみるときに、ひとつ注意していただきたいのは、「損切り」のラインをPIPSで決めないことです。
それは上述したように、保有している通貨量で、1PIPSあたりの損益が変わるからです。
トレードを行う時々で、相場の状況も違えば許容できる損失額も違ってきます。
あくまでも許容損失から損切りラインを設定するようにしてください。


PickUp編集部