アジ科の写真一覧。みんなが投稿したアジ科に関する情報を見たり、図鑑で検索することもできる。


大型アジ科魚の中ではかなりマイナーなオキアジ。しかしその味はこの仲間で一番との評価もあります。


アジ科の魚図鑑 その3 (最終回)~アジとつかないアジの仲間~

サビキで小アジを釣っていると同じようなアジでも赤っぽい個体と青っぽい個体のものがいることに気が付いたことはないだろうか。実はこれがマアジとマルアジなのである。
赤っぽい方がマアジ属のマアジで青っぽいのがムロアジ属のマルアジ。その体色からして関西では赤アジ、青アジと呼び分けて区別しているし、体高があり平べったいマアジに対しマルアジは細長いので、慣れれば見分けが付くが、なかには赤っぽくもなく青っぽくもない、平べったくもなく細長くもない、中途半端なやつがいるからやっかいだ。そこで、もっとも簡単な見分け方。注目は尾ビレの付け根。ここを魚類学的には尾柄部(びへいぶ)と呼ぶが、この尾柄部の上下に小さなヒレがあればマルアジ、なければマアジだ。この小さなヒレを小離鰭(しょうりき)と呼ぶ。胸ビレ先端と側線のカーブ位置の違いで見分ける方法もあるが、小離鰭で見分ける方が確実だ。食味の点でいうとマアジに軍配が上がるが、夏場に沖釣りで釣れる大型のマルアジはなかなか美味しい。

マアジに代表されるアジ科の魚は、全世界には約30属150種がおり、アジ科分布の北限とされる日本近海では南に行くほど種類が多いが、マアジやマルアジは北海道や琉球などをのぞく、ほぼ全域に分布する。
とにかく「味がよいからアジ」が語源といわれるほど、日本では食卓でなじみのある魚だし、サビキで釣る小アジから巨大になるカンパチやヒラアジ類まで釣りの対象魚としての人気も非常に高いのだ。
アジ科の魚たちには非常に似たものが多く、また日本各地での呼び名もさまざまで、自分が釣りあげたアジが何なのか混乱してる人も多いはず。今回は釣りの入門向けに「似たものアジ」の簡単な見分け方と地方名を整理してお届けしよう。

アジやブリ、カンパチなど数多の美味魚が含まれるアジ科の魚。その中でもハンターが「最も美味しい」と感じるのが、ちょいレア回遊魚「オキアジ」。

アジの仲間なのだからアジに決まっているだろう、と思った人も多いと思いますが、正解は「ブリ」です。ブリの一人当たり平均年間消費量は1.7kgほどで、アジ(マアジ)の1.5倍ほどとなっています。

アジ科のなかで産業的に重要なのはアジ類のマアジと、ムロアジ類のムロアジ、モロ、マルアジなど、およびブリ類のブリ、ヒラマサ、カンパチである。なかでもマアジとブリはイワシ類、サバ類、サンマなどとともに日本近海における重要な沿岸性魚類である。水産庁の海面漁業主要魚種別生産量によると、アジ類は2006~2016年(平成18~28)の11年間では約19万~15万トンの間で、そしてブリ類では約7万~13万トンで推移している。また海面養殖業主要魚種別生産量ではブリ類は魚類のなかでは突出して多く、13.5万~16.0万トンである。

[PDF] 八代海南部から得られたアジ科魚類ナンヨウカイワリ

日本ではアジ類のほとんどの種はトロール網、巻網、巾着(きんちゃく)網、釣りなどで漁獲され、刺身、煮つけ、干物、てんぷらなどに広く利用される。熱帯域ではカスミアジ、ロウニンアジのようにシガテラ毒をもつことが知られている。イトヒキアジの幼魚は背びれと臀びれの前部軟条を著しく伸長させ、優美に泳ぐことから水族館で観賞魚として飼育される。ブリ属、ギンガメアジ属など大形になる種はスポーツフィッシングの対象になる。

そもそもブリがアジ科に含まれるということ自体、知らないという人も少なくないかもしれません。ほかにもカンパチ、ヒラマサなど「アジとつかないアジ科の魚」が存在します。

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アジ類は全世界の温帯から熱帯海域に広く分布する。ほとんどの種は岩礁域やサンゴ礁域の沿岸から沖合い、そして表層から中・底層の広範囲に生息し、群れをつくる種が多い。またブリのように季節的に南北に大きく回遊する種もいる。アジ類は浮遊性の小甲殻類を好んで食べ、とくに幼魚期はその傾向が強いが、成魚ではそのほかに魚類、イカ類、多毛類などを捕食する。稚魚期に内湾や河口域で生育する種が多いが、ブリは流れ藻の下で、マアジ、マルアジ、カイワリなどはクラゲ類の下で生育する。これらの稚魚は流れ藻やクラゲの傘の下に隠れて魚食性の魚や水鳥からの難を避けていると考えられている。カイワリ、コガネシマアジなどの幼魚はハタ類、サメ類などの大形魚について泳ぐことが観察されている。

これらを含め、アジ科には約150種もの魚が含まれています。意外と大所帯なグループなのです。


宮崎大学農学部公式サイトの日本初記録となるアジ科魚類が宮崎県で見つかりました!のページです。

クロアジモドキに関して、成魚には腹びれがないこと、背びれ棘がないことなどからクロアジモドキ科(Formionidae)に分類されたことがあるが、これらの特徴は幼魚に存在していることや、成魚にも痕跡(こんせき)が確認されていることから、アジ科のアジ亜科に入れられた。

スズキ目 アジ科 Carangidae(Jacks and Pompanos)の魚図鑑

従来のヨロイアジ属は魚類研究者の木村清志(せいし)(1953― )らのDNAと形態の研究(2022)によって多くの系統群に分かれた。彼らは各群に対してインドカイワリ属、コガネアジ属、タイワンヨロイアジ属などの新属に加えて、ウマヅラアジ属、ナンヨウカイワリ属、ホシカイワリ属などの古い属名を復活させた。これらの和名は同年に、同氏らによって提唱された。その結果、ヨロイアジ属に含まれる日本産種はなくなった。

タイピング練習ゲーム「アジ科の魚タイピング」です。アジは美味しい。

これは主に東シナ海における研究から導かれたもので、ローカル群の研究は非常に少ない。相模湾における最新の研究では、大きさと年齢は25cmを超えると相関しなくなること、10 歳超えはゴロゴロいて23歳も見つかるなど、先の研究結果を覆す事実が次々と明らかになった。またアジ図鑑でも触れたように、〝クロアジ型〟と〝キアジ型〟の2型が知られるが、主群=クロアジ型、ローカル群=キアジ型と単純にくくられるものではなく、型ごとの大きさと年齢を調べた研究は信ぴょう性に乏しい。

【イケカツオ】カツオの名が付くアジ科の魚 | ザ・豊洲市場【公式】

ブリとヒラマサも慣れないとパッと見て区別するのは難しい。もっともポピュラーな見分け方は、上顎後端の上角の違い。角ばっているのがブリで丸みがあるのがヒラマサなのだが、どっちつかずで判断に迷う場合もあるのは事実。もうひとつ、胸ビレと腹ビレの長さのバランスを見るというのもある。ブリでは胸ビレと腹ビレの長さがほぼ同じだが、ヒラマサは胸ビレが腹ビレよりも明らかに短いのだ。これはけっこう分かりやすいと思う。さらに、胸ビレの先端が体側の黄色い線にかかっていなければブリ、かかっているのがヒラマサという違いもあるようだが、黄色い線自体が不明瞭な個体もいるので、胸ビレの長さを見る方が確実だろう。

【イケカツオ】名前にカツオが付きますが、アジ科の魚。しかしゼイゴと呼ばれる稜鱗はありません。写真では分かりづら.

稜鱗をもつことで特徴づけられるアジ亜科には、体高が低くて側扁するマアジ属、オニアジ属、ムロアジ属、メアジ属などから、体高が高くてよく側扁するイトヒキアジ属、ウマヅラハギ属、ギンガメアジ属、クボアジ属、オキアジ属、カイワリ属、インドカイワリ属、コガネアジ属、ナンヨウカイワリ属、ホシカイワリ属、タイワンヨロイアジ属などあわせて約31属約96種(日本からは22属45種)が知られている。アジ亜科は体形、背びれや臀びれの前部軟条の長短、背びれと臀びれの後方に小離鰭があるかないか、鱗の分布状態、側線のどの部分に稜鱗があるかなどによって分類されている。

[PDF] DNA分析によるアジ科マアジ属及びムロアジ属の識別

コバンアジ亜科は体がよく側扁し、上唇の前部が頭部と皮膚でつながらず、背びれと臀びれの前部軟条が伸長するなどの特徴をもち、コバンアジ属など2属21種(日本には1属2種)がいる。他方、イケカツオ亜科は体が細長く、上唇前部は頭部と皮膚でつながり、イケカツオ属など3属10種(日本には1属3種)がいる。ブリモドキ亜科は体が紡錘形で、背びれの軟条部の起部が臀びれの起部よりも著しく前から始まることで特徴づけられる一群で、ツムブリ属、ブリモドキ属、アイブリ属、ブリ属など5属13種(日本には4属7種)がいる。

PCR 法による識別を行うため、DDBJ に登録されているアジ科

マアジは東京方面ではヒラアジ、メダマ、クロの3型に分類して扱われることもある。ムロアジの名は「室津(むろつ)の味(あじ)」の意味で、その昔、室津(兵庫県室津)に遊里があり、美人が多くいたので、ムロアジの名ができたという。ムロアジはマアジより脂肪が少なく、身はもろいが、伊豆諸島名物のクサヤの干物には好適な材料として用いられており、また普通の干物にもされる。シマアジは一年中味が変わらないが、とくに6~7月ごろは美味である。姿も大きく、肉量も多いが、高級魚なので価格も高い。刺身、すし種に用いることが多い。

アジ科ムロアジ属の一種。広義にムロアジと呼ばれる場合もある… ; マアジ

またアジ科は稜鱗をもたない群と、これをもつ群に大別できる。前者にはコバンアジ亜科、イケカツオ亜科およびブリモドキ亜科が、後者にはアジ亜科が含まれる。

脂身通信Zの【魚シリーズ】アジ科 アソート 221209 タオルハンカチ

スズキ目のなかで、アジ科は通常、臀(しり)びれの前方に2本の遊離棘(まれに1本)をもつことで特徴づけられる一群で、体は側扁(そくへん)し、体高は著しく高いものから紡錘形まで変化に富む。鱗は小さい円鱗で、多くの種では側線上に稜鱗をもつ。背びれは2基あり、第1背びれは普通は4~8棘からなるが、一部の種では棘が非常に短く、鰭膜がない。尾びれは大きく二叉(にさ)する。

スズキ目スズキ亜目アジ科ブリモドキ亜科ツムブリ属 学名:Elagatis bipinnulata (Qu… 11年前

アジ科魚類は日本近海に61種が分布することが知られ(宮本ほか,2011;瀬能,2013;岩坪ほか,2016),そのうち鹿児島県内においてはクボアジAtropus atropus (Bloch and Schneider, 1801),ヨロイアジCarangoides armatus (Rüppell, 1830),コガネアジC. bajad (Forsskål, 1775),アンダマンアジC. gymnostethus (Cuvier, 1833),キイヒラアジC. uii (Wakiya, 1924),オオクチイケカツオScomberoides commersonnianus Lacepède, 1801,テルメアジSelar boops (Cuvier, 1833),ホソヒラアジSelaroides leptolepis (Cuvier, 1833),およびコガネマルコバンTrachinotus mookalee Cuvier, 1832の9種を除く52種の分布が確認されていた(Motomura et al., 2007, 2010;北,2007;財団法人鹿児島市水族館公社,2008;瀬能,2013;畑,2013;武内,2014;畑ほか,2015;Motomura et al., 2016;鏑木,2016;岩坪ほか,2016;畑・本村,2016, 2017a–c; Motomura and Harazaki, 2017; Koeda et al., 2017;畑,2017). 奄美大島における魚類相調査の過程において,これまで奄美群島における分布記録のなかったミナミギンガメアジCaranx tille Cuvier, 1833,オニアジMegalaspis cordyla (Linnaeus, 1758),およびホソヒラアジが採集された.前者2種は奄美群島,ホソヒラアジは鹿児島県における標本に基づく初めての記録となるため,ここに報告する.

アジ科の一覧。例えば,ロウニンアジ,カンパチ,ブリモドキ,ギンガメアジなどがあります。

硬骨魚綱棘鰭(きょっき)上目スズキ目アジ科Carangidae(英名jacks、scads、trevallies、horse mackerel)の総称。amberjacks(ブリ類)、moonfishes(コバンアジ類)、pilotfishes(ブリモドキ類)、pompanos(コバンアジ類、イトヒキアジ属など)、queenfishes(イケカツオ類)などが含まれるが、一般には稜鱗(りょうりん)(鋭い突起を備えた肥大した鱗(うろこ)。「ぜんご」「ぜいご」ともいう)をもつアジ亜科のものをさす。狭義にはそのうちのマアジをさすことが多い。

(アジ科) ミナミイケカツオ Scomberoides tol (6〜8cm) 1匹

日本産アジ科魚類の24属のうち、7属には「アジ」という名がつかない。それらに共通する形質は稜鱗をもたないことで、その代表格が、ブリ、カンパチ、ヒラマサの「青もの御三家」を擁するブリ属(Seliora)である。ブリ属以外にも釣りの対象魚が数種あるが、一般の方々にはなじみが薄いマイナーな種が多い。以下に、メジャーなブリ属を除く各属の代表種を紹介する。