2024年10月の為替レート予想は「メキシコペソ/円と中国人民元


仮に、メキシコペソ/円が下落トレンドへ転換したなら、経験的にはそれと逆行する一時的な上昇は52週MAを大きく、長くは越えない程度にとどまり、一段の下落に向かう可能性が高いという見通しになる。ではその場合、メキシコペソ/円の下落リスクはどの辺りまで想定する必要があるだろうか。


今週のメキシコペソ円(MXN/JPY)FXレートの為替レンジ予想(高値・安値予想)を公開。現在値、今週のレンジ、過去予想勝率も。

経験的には、メキシコペソ/円の「上がり過ぎ」が是正されるには、少なくとも5年MAを下回るまで下落することになる。足下の5年MAは6.5円なので、それに向かってメキシコペソ/円は続落リスクが残っている可能性に要注意ではないか。

こうした中で、メキシコペソ/円は、足下で8.7円の52週MA(移動平均線)を大きく割り込んだ。これは、2020年から展開してきたメキシコペソ/円の上昇トレンドでは見られなかった現象だ(図表2参照)。高金利通貨のメキシコペソはボラティリティが高く、その意味ではいわゆる「ダマシ」が発生することもあるが、上昇トレンドで見られなかった現象が起こったという意味では、下落トレンドへ転換した可能性も注目されそうだ。

メキシコペソの相場予想をAIで調査!ChatGPTで調べる方法も解説

また、FOMCの過去の傾向としては、政策の転換も必ず6か月以上の期間を置いています。加えて利上げも利下げも開始すると一定期間これを継続するケースが多いようです。そうなると現状FOMCが来年3回の利下げを想定している訳ですから、もし、3月から利下げを開始した場合、来年3回の利下げで済むことはなさそうです。一応順当な対応としては、その時の経済状況次第としても、早くても来年夏以降利下げに転じると見るのが妥当な見通しと言えそうです。そうなると米国の早期の利下げの見込んだドル売りは、時期尚早ではないかと考えらえます。

メキシコペソ/円は、2020年の「コロナ・ショック」後の4円台から、2024年には9円を大きく超えるまで上昇、約4年間で倍以上に上昇した。ところが、最近にかけて一時7円割れ寸前まで急落し、最大下落率は25%にも達した(図表1参照)。米ドル/円も161円台から141円台へ、最大下落率は12%に達したが、それと比べるとメキシコペソ/円の下落の大きさが分かるだろう。

【メキシコペソ見通し】今週の予想レンジは7.5円から7.85円

為替相場の反応は、そのときどきのマーケットの主要テーマやセンチメントなどにも左右されるので、非農業部門雇用者数が予想より弱い悪い結果だったとしても、必ず米ドル安になるわけではありません。しかし、予想と結果にどれだけのかい離があるかなどは、為替レートを大きく動かす原動力にもなりえます。

反対に、16日は米ドル/円で70%、ユーロ/円と英ポンド/円で89%、カナダドル/円で74%と陽線の出現確率が高くなっていて、「円安」のアノマリーがあります。ほかにも、4日や30日にも「円安」の傾向が確認できます。

アメリカドル メキシコペソ(USD MXN)FX(為替)ニュース

メキシコはブラジル、アルゼンチンとともに中南米を代表する新興国のひとつです。
メキシコの 2023 年の名目GDPは1.79兆ドルと、中南米ではブラジルに次ぐ2位、世界でも12位となっています (IMF) 。1982年の債務危機と、1994年の通貨危機を経験していますが、2007~2009年の世界的な金融危機以降、近年は堅調な米国経済を背景に経済成長を続けてきました。
天然資源に恵まれ鉱業がメキシコ経済の成長を支える主要産業となっています。原油は世界10位の生産量を誇ります。産業用途も多い銀の生産量は世界1位 (JOGMECより) 、自動車の潤滑油などの原料となるモリブデンの産地としても有名です。
世界遺産登録数が35 (2023年現在) もあり、パンデミック下にあっても一度も国境を閉ざすことがなかった観光大国でもあります。
人口は1.2億人を超え、若年層も多いことから、BRICsに続き成長が期待できる新興国のグループの総称「ネクスト11」にも挙げられた経済成長が期待される国です。
国境を接する米国が最大の貿易相手国で、輸出の約8割、輸入の4~5割近くを占め経済的に密接な関係を持っています。米国向けの自動車製造工場も多くあり、雇用を創出しています。近年は「ニアショアリング」で、電気自動車 (EV) の生産拡大に向けた投資が活発です。そのため米国との関係はメキシコ経済にとって重要です。メキシコ国内の治安に不安があり、米国への不法入国や麻薬密輸などの問題は両国の関係に陰を落とす要因となっています。
日本とも近年自動車関連業界を中心につながりを深めています。

そうであれば、メキシコペソ安トレンドと逆行する一時的なメキシコペソ反発は、52週MAを大きく越えられない程度の限定的なものにとどまる可能性が高いだろう。大幅な金利差ペソ優位は変わらないものの、相場の反発が限られ、むしろ継続的な下落リスクのある状況では、なかなか新たな買いのチャンスと位置づけるのは難しい、そのような状況が続く可能性が高いのではないだろうか。2025年の予想レンジは、5~8円。


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しかし、米ドル/円や主要なクロス円の過去20年間の月足を調べたところ、そのような傾向は確認できませんでした。

【2024年6月12日】下落が続くメキシコペソ & 米ドル/カナダドルの行方(八代和也) · Comments3.

ちなみに、米雇用統計は原則として、毎月第一金曜日に前の月のデータが発表されますが、過去20年間の週足における陽線の出現確率を調べたところ、米ドルが絡んだ主要通貨ペアで10月第1週に目立った傾向のあるものは確認できませんでした。

【2024年7月10日】メキシコペソ/円の反発は続くか? + NZ中銀会合でNZドル下落(八代和也) · Comments2.

メキシコは2024年に政策金利を大きく引き下げたが、それでもまだ10%以上という水準は圧倒的な高金利の状況に変わりはない。そうであれば、これまでのメキシコペソの急落も、むしろ割安で高金利通貨のメキシコペソを買える状況になったとポジティブに考えられるのだろうか。

「円安トレンド戻らない。ドル円ゆっくり下方向|メキシコペソの時代は終わり?」9月の見通し 今井 雅人氏 2024/9/5.

今回はAIが予想するメキシコペソ/円の予想や高値から急落した際に有利なチャート分析の仕方などを紹介します。

【ドル円予想】ドル安は本当に続く?FRB利下げの織り込み過剰|メキシコペソは投資姿勢の見直しを 2024/8/29 今井雅人氏.

要するに、メキシコペソ/円は大幅な金利差ペソ優位と記録的な相場の値上がりという買いに圧倒的に有利な状況が長く続く中で、「バブル」状態になっていた可能性があったのだろう。そうした中で、すでに見てきた政治要因が「バブル破裂」のきっかけになったということではないか。

【FX】「2025年ドル円予想、170円へ …避けられないドル高」【佐々木融氏・神田卓也】2024/12/5

メキシコペソは高金利通貨、資源国通貨としてインフレ懸念の強まりとともに注目度が上がりました。世界有数の原油埋蔵量を誇るメキシコ湾に面する産油国だけに、原油価格がメキシコペソ相場に大きな影響を与えます。メキシコ湾へのハリケーン来襲、それによる製油所の破損などで相場が動くことがあります。2022年のロシアのウクライナ侵攻による原油価格上昇はメキシコペソの上昇要因となりました。
メキシコペソ相場は、米国経済の影響を受けやすい傾向にあります。1994年にNAFTA (北米自由貿易協定) が発効して以降、メキシコと米国との経済関係はますます強まりました。そのため、米国の景気が良くなるとメキシコの景気も良くなる傾向があります。なおNAFTAは再交渉ののち2020年7月1日にメキシコ名称「Tratado entre Mexico, Estados Unidos y Canada , T-MEC」として発効しています。
中央銀行の金融政策もメキシコペソ相場に大きく影響します。メキシコ中央銀行 (BOM) はインフレ目標を採用しており、前年比のCPI (消費者物価指数) 上昇率を+3% (その上下1%が許容レンジ) にすることを金融政策運営の目標としています。
1993年1月にデノミを実施して新ペソを導入。1996年8月には変動相場制に移行しました。経済基盤の脆弱さや政治的・社会的問題などからメキシコペソ相場は大きく変動するので、十分なリスク管理が必要です。

FXで人気の「トルコリラ/円」と「メキシコペソ/円」の2025年の展望について、松井証券マーケットアナリストの鈴木翔が解説します。

米ドル/円も2024年は7月の161円から9月にかけて一時140円割れまで最大で13%程度の急落となったが、メキシコペソ/円はその倍ほどの暴落となったのだ。なぜ「最強通貨」メキシコペソは暴落したのか。

新・楽天銀行FX メキシコペソ/円、ドル/カナダドル取扱い開始

記録的な相場の値上がりに加え、大幅な金利差の優位により、メキシコペソ買いは投資家にとって、大きな利益をもたらす大人気の投資対象という状況がここ数年続いてきた。ところが、メキシコペソは対円では5月の9.4円がピークとなり、9月には一時7円割れまで、最大で26%程度の大暴落となった。

【ドル円・ポンド円・メキシコペソ円】FOMC、政策金利に大注目!

メキシコペソ/円の現在レートと、AIが予想する今後の予想を紹介します。

ドル円、上昇トレンド継続!米小売売上高に注目|原油価格とドル相場の相関性を解説(今日から来週のFX予想)2024/11/15 #外為ドキッ

メキシコは中南米の中でブラジルに次ぐ経済規模を持つ、新興国です。銀などの鉱物資源が豊富であり、メキシコ湾岸では石油や天然ガスが産出されます。そのため、メキシコペソは資源国通貨と位置づけられ、原油など資源価格の動向に影響を受けやすいという特徴があります。

【FX】「2025年ドル円予想、170円へ …避けられないドル高」【佐々木 ..

2006年から2008年前半にかけては1メキシコペソ=10~11円台で推移していたメキシコペソ / 円相場ですが、2008年9月のリーマンショック発生とともに、わずか3ヶ月で6円台まで急落。その後は6~7円台の持ち合い (ボックス圏) 相場が続きますが、2011年から2012年にかけて一段安となり、一時は5円台前半まで円高・メキシコペソ安が進みました。この間、リーマンショック後の世界経済の回復とともに原油高が進み、メキシコ経済も4~5%台の成長を実現していますが、ドル / 円の下落に歩調を合わせるような形でメキシコペソ / 円も下落しています。安倍政権下で金融緩和が始まった2013年以降はメキシコペソ高・円安にトレンドが転換。2014年後半には一時1メキシコペソ=9円近辺までメキシコペソ高が進行しました。しかし、その後2014年の原油価格の急落でメキシコペソは再び売られました。中国経済の鈍化懸念から世界的に株価が大幅に調整したことや、中国が人民元を事実上切り下げたことで新興国通貨全般に不安が高まったことも影響したようです。2016年に米国でトランプ政権が誕生するとメキシコに強硬政策をとったことでさらに5円台まで下落しました。
2020年3月には新型コロナウイルスの感染拡大を背景にした原油価格の下落や経済悪化懸念などが原因でメキシコペソは急落し、メキシコペソ / 円は4.2円と過去最安値を付けました。
その後原油価格の高騰、急速な利上げで上昇基調をたどりました。
メキシコ中央銀行は商品高やコロナ禍一巡による経済活動の正常化で高まったインフレ抑制のため2021年から利上げを行いましたが、2022 年はインフレ率が 7.9%と一時23年弱ぶりの高水準に達しました。
2023年5月、インフレ鈍化が確認され16会合ぶりに利上げを停止、政策金利を11.25%で据え置きました。7会合連続で据え置いた後、2024年3月に利下げを行いました。インフレはピークアウトしたものの目標を上回っていますが、景気の減速に配慮したとみられます。その後、中東の地政学リスクを巡って下落する場面があっても相対的に金利が大幅に高いメキシコペソは堅調地合いを続けました。流れが変わったのは6月2日の大統領・連邦議会選挙です。連邦議会選挙で与党連合が下院で改憲に必要な3分の2を超える議席を獲得したことで、ロペス=オブラドール現大統領が掲げるポピュリズム的な政策が実現するとの警戒感が強まり、メキシコペソは急落しました。シェインバウム次期大統領が司法制度改革を推進する意向を示していることも重荷です。
2024年6月現在、1メキシコペ=8.5円近辺で推移しています。

【億り人が予想】メキシコペソ6円へ上昇?米ドル円は113円へ暴落?【FX】

8月のドルペソは18.41~20.20のレンジでドル高ペソ安の流れとなった。8月5日に20.20ペソと2022年9月以来のペソ安となった。メキシコの政治リスクの表面化がペソ安の材料になっている。一方でFRBの利下げはドル安要因となり綱引きが続きそうだ。上昇後の押し目18.60ペソ付近がサポートとレベルととなり18.60~20.50ペソのレンジを予想する。
ペソ円も8月前半のリスクオフの流れで中期的なサポートレベルの8円を下抜けし7.07円付近まで下落した。その後は反発したが、やはりサポートだった8円がレジスタンスとなり7.4円付近で8月は終了した。7~8円のレンジを予想する。

【為替】メキシコペソ/円の今後のシナリオ | 吉田恒の為替デイリー

アメリカの経済の悪化が見られることによって、メキシコペソも弱くなる可能性が高いとAIは予想しています。