ヘリコバクター・ピロリ菌の1次除菌と2次除菌の順番は変更できるか?また、クラリスロマイシン耐性菌が判明している場合はどうするか?(薬局)


ピロリ菌がいなくなるほどの萎縮性胃炎でしたら、胃がんの超ハイリスクになるわけです。
厳密なフォローアップが必要で、生検検査だけではピロリ感染の判定はできませんから、呼気検査や血液検査を行い、しっかり診断する必要があります。


○ 本邦ではピロリ菌のクラリスロマイシン(CAM)耐性率が 30-40%であり、

日本では小児の一次除菌の除菌率が低く(程度)、主因はクラリスロマイシン耐性とされています。

胃癌予防に対する小児期ピロリ菌の考え方ですが、無症状の小児に対するピロリ菌検査と陽性者の除菌()は推奨していません。理由としては小児のピロリ菌による胃癌の報告はないこと、ピロリ菌感染は小児期のアレルギー疾患の発症の抑制する可能性があることなどが上げられます。

比較して酸分泌抑制効果は有意に高く、アモキシシリンやクラリスロマイシンなどの酸感受性

鉄欠乏性貧血、特に再発を繰り返す場合や鉄補充療法に抵抗する場合は、ピロリ菌が陽性であれば除菌を行います。また小児の慢性特発性血小板減少性紫斑病()も除菌治療が選択肢にあがります。

ピロリ菌陽性の胃潰瘍・十二指腸潰瘍は除菌治療が第一選択となります。

⇒クラリスロマイシンに対する耐性菌の出現により、除菌率が低下している。 ..

内視鏡検査で培養検査をして、クラリスロマイシンが効きやすいピロリ菌であった場合は、除菌の成功率は9割ぐらいであります。

抗菌薬(特に)の効果を十分に発揮させるには、胃酸を抑制してピロリ菌を中性環境に置く事が必要だからです。また胃内を中性化することで、抗菌薬の胃内での安定性が高まります。これらの理由から胃酸分泌抑制薬は除菌治療に必須であり、効果の程度は除菌率に影響します。

ピロリ除菌治療による胃癌の発症抑制に対する有効性は確立し ..

そして飲み終えてから4週間あけて、
ピロリ菌が消えたかどうかの、
判定の検査を行います。

まず最初に行う1次除菌では、
抗生剤2種類(アモキシシリン・クラリスロマイシン)と
胃酸をおさえるお薬を使用します。


クラリスロマイシン錠200mg「タカタ」[ヘリコバクター・ピロリ感染症] ..

旧来のであるランソプラゾール、オメプラゾール、ラベプラゾール、エソメプラゾールの種類に加えて、年からであるボノプラザンの種類から種類を選択し、アモキシシリン回量、クラリスロマイシン回量を併用した1日2回(朝夕食後)7日間投与を行います。

[PDF] ヘリコバクター・ピロリ核酸及びクラリスロマイシン耐性遺伝子検出

胃酸を抑える薬(タケキャブ)、クラリスロマイシン、アモキシシリン(サワシリン)の3種類の薬を朝夕(または昼夕)2回7日間服用します。
内服終了し1ヶ月以上してから、うまくいったかどうかを判定する検査(呼気テストまたは便検査)をします。

ヘリコバクター・ピロリが陽性であること及び内視鏡検査により ..

ピロリ菌除菌治療薬には抗生剤の容量で400と800の2つの規格があります。クラリスロマイシンの1日用量を400mgと800mgの2種類です。

表 2 クラリスロマイシン耐性に応じた個別化療法の除菌率の報告

一次除菌失敗の原因としては薬剤耐性が最も大きいとされています。特にクラリスロマイシン耐性菌感染例で、除菌率が著明に低下し、除菌不成功例ではクラリスロマイシン耐性獲得が容易に生じる報告されています。

ピロリ菌除菌、4剤逐次投与が3剤併用投与よりも良好/Lancet

ヘリコバクター・ピロリ菌に対する逐次的治療の除菌効果は、7日間3剤併用治療に比べ優れるが、より長期の3剤併用治療やビスマス製剤ベース治療との間には差はないことが、イタリア・ヴェルシリア病院のLuigi Gatta氏らの検討で示された。標準治療であるプロトンポンプ阻害薬(PPI)+クラリスロマイシン+アモキシシリン(またはメトロニダゾール)による3剤併用療法の除菌率は、現在、当初の目標値である80%に達しない状況にあるという。逐次的治療は、ピロリ菌の除菌治療薬として確立された既存薬を、同時ではなく逐次的に投与する方法で、クラリスロマイシン耐性菌に高い効果を示し、標準治療よりも優れた除菌効果をもたらす可能性が示唆されている。BMJ誌オンライン版(2013年8月7日)掲載の報告。

研究グループは、ピロリ菌の逐次的治療の有効性を評価するために、文献を系統的にレビューし、メタ解析を行った。18歳以上の未治療のピロリ菌感染患者に対する除菌治療において、逐次的治療を従来治療や新治療と比較した無作為化対照比較試験を対象とした。

文献の収集には、3つの医学データベースを使用し、2013年5月までに発表された論文を検索した。また、欧州、米国、アジアの消化器関連の主要な6学会の抄録集を調べた。必要に応じて、未発表データを得るために著者と連絡を取った。

逐次的治療は、PPI(1日2回)+アモキシシリン(1g、1日2回)の2剤併用療法を5日間施行後、PPI(1日2回)+クラリスロマイシン(500mg、1日2回)+ニトロイミダゾール誘導体(1日2回)の3剤併用療法を5日間施行することとした。

46試験が解析の対象となった。逐次的治療に5,666例が、従来治療・新治療には7,866例が割り付けられた。逐次的治療の除菌率は84.3%(95%信頼区間[CI]:82.1~86.4)であった。

除菌効果は、逐次的治療が7日間3剤併用治療よりも有意に優れた(相対リスク[RR]:1.21、95%CI:1.17~1.25、治療必要数[NNT]:6、95%CI:5~7)。10日間3剤併用治療との比較でも、逐次治療は有意に優れたが、その優位性は小さかった(RR:1.11、95%CI:1.04~1.19、NNT:10、95%CI:7~15)。

逐次的治療と14日間3剤併用治療(RR:1.00、95%CI:0.94~1.06)、ビスマス製剤ベース治療(RR:1.01、95%CI:0.95~1.06)、非ビスマス製剤ベース治療(RR:0.99、95%CI:0.94~1.05)との間には差は認められなかった。

8試験で治療前の抗菌薬感受性試験に基づく除菌データが得られ、クラリスロマイシン耐性菌の除菌率は72.8%(95%CI:61.6~82.8)であった。

著者は、「従来治療や新治療の除菌効果は不十分であり、逐次的治療は7日間3剤併用治療よりも優れた」とまとめ、「地域の耐性菌発現状況のモニタリングに基づく治療が有用と考えられる。新薬の開発が必要であり、それまではより効果的な併用レジメンの組み合わせの探索を続けるべきである」と指摘している。

。ピロリ菌は消化性潰瘍や胃がんの主要原因だが、多くの国では標準的な3剤併用投与の除菌率は80%に満たないという。除菌 ..

つまりピロリ菌はアモキシシリン、
クラリスロマイシン、メトロニダゾールといった
3種類の抗生剤で治療するのです。

クラリスロマイシン耐性の確認とP-CABを含む3剤併用療法を新たに推奨

過去にクラリスロマイシン系薬剤の長期使用があった場合には、ピロリ菌が薬剤耐性を獲得している可能性が高いとされています。最近数年で急激にクラリスロマイシン耐性菌が増加していることが考えられます。

通常、胃・十二指腸潰瘍などにおけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎の除菌目的で使用されます。

ピロリ菌に抗生物質が効果を示すためには、胃の酸性度pHを弱める必要があります。そのため胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプインヒビター(PPI)という薬が使用されます。

ランサップとボノサップとはPPIと抗生物質1日分を1シートにまとめた薬です。
そのちがいは、PPIのちがいです。
ランサップ・・・タケプロン(ランソプラゾール)
ボノサップ・・・タケキャブ(ボノプラザン)

酸分泌抑制効果においてはボノプラザンはランソプラゾールよりも強力で、除菌効果も大きく引き離す結果が出ています。

一次除菌治療に失敗しても二次除菌治療が健康保険で認められており、一次除菌のクラリス

タケキャブを用いた除菌治療でクラリスロマイシン用量400mgと800mgどちらをもちいる方がよいか結論はまだでていません。

ヘリコバクター・ピロリ除菌製剤の解説|日経メディカル処方薬事典

除菌治療が成功するかどうかは、
抗生剤がいかに効果的にピロリ菌に効くか、
ということに大きく関係しています。

薬剤師に必要な医療知識をクイズで出題。併用禁忌や副作用、服用方法など薬剤師には覚えておきたい薬剤クイズを学習・復習していきましょう。

私が、ピロリ菌除菌率が従来型PPIから新しいタイプの酸分泌抑制剤タケキャブ(ボノプラザン)にかえることで除菌率が改善する理由を解析した論文が、2016年に日本ヘリコバクターピロリ学会誌に掲載されました。

クラリスロマイシンをメトロニダゾール(フラジール)(250mg)2錠/日に変更

ボノサップパック400
└タケキャブ錠20mg :2錠
└アモリンカプセル250:6カプセル
└クラリス錠200 :2錠

ボノサップパック800
└タケキャブ錠20mg :2錠
└アモリンカプセル250:6カプセル
└クラリス錠200 :4錠
見て気づくと思いますが、抗生物質であるクラリス錠のボノサップパック800のほうが1日量が多いです。

ピロリ菌の除去率において抗生物質が多いほうが効果があるように考えてしまいがちですが、実は効果に差はありません。実際にはボノサップパック400でも800でも同じくらいの除菌率が実際です。

クラリスロマイシンは苦味が強く、胃から吸収されてに唾液に溶けて苦味が出やすく、800はより強くにその苦味が感じられます。除菌を成功するために、飲み続けることができるかが鍵なのです。そのため、飲みやすいボノサップパック400のほうが主流として使われると考えられます。