【教科書では教えない資産運用の世界】1ドル200円時代は到来するか
では、ついに1990年の160円すら超えて、200円以上へ戻る米ドル高・円安が足元で始まっている可能性はあるのでしょうか?
1ドル200円に備えよ。“仕組まれた”円安で国民の生活水準は大幅低下
図表2は、そんな1980年以降の米ドル/円を、過去5年間の平均値、5年MA(移動平均線)かい離率にしたものです。これを見ると、米ドル/円は過去5年の平均値を軸に、プラスマイナス30%の範囲を基本的に循環してきたことがわかるでしょう。
以上のように見ると、ここまでの米ドル高・円安は過去にも経験した範囲内の動きであり、むしろ最終局面を迎えている可能性がありそうです。ただ人間の感覚は、このように過去の経験の限界を超えそうな相場の動きになると、「これは今まで経験したことのない動きなので、これまでの経験と言う物差しは使えなくなった」といった受け止め方になりがちのようです。
【1ドル200円も。超円安の悪夢】当面はレンジ相場/5万 ..
米スタンフォード大学のマッキノン・大野両氏は、1971年以降の円高を米国の通商圧力とそれに迎合した日銀の引き締め気味の金融政策が醸成した市場の円高期待によって引き起こされた「円高シンドローム」と呼んだが、日米の生産性に基づく円相場分析は、それと極めて整合的である。すなわち、71年のニクソン・ショックと85年のプラザ合意は、確かに、戦後の円の過小評価を是正する政策として正当化できるが、87年のルーブル合意以降、現在に至る円高は、「円高シンドローム」が生んだ円高オーバーシュート以外の何物でもない。このように大幅かつ長期的な円の過大評価が継続すれば、わが国が「暗黒の30年」と呼ばれる長期デフレに陥るのは当然である。
図表1は、1980年以降の米ドル/円の推移です。これを見ると、米ドル/円は過去40年余りで1米ドル=70~300円の間で変動してきたことがわかります。
緊急リポート:円安どうなる?5年後は1ドル=200円!?当面は円急騰リスクも ..
1995年に米クリントン政権は、為替政策のドル高転換を図る。しかし、その後も為替市場は、米国の通商圧力による円高の亡霊に怯え続けた。2010年代に入り、わが国の貿易・サービス収支が継続的な赤字を示すようになり、また、日銀が量的・質的緩和を導入したことで、為替市場はようやく「円高シンドローム」から解放され、行き過ぎた円高の是正に動き始めたのである。その結果、市場相場が今年7月に1ドル=162円近くまで円安になった。とはいえ、今なお均衡相場は1ドル=188円にあり、円相場は依然として15%も過大評価された水準にある。これが、日銀が非伝統的な金融緩和を継続しているのにもかかわらず、わが国のインフレが他の先進国に比べて抑制されている主因である。
米国によるドル安政策の歴史に本当に終止符が打たれたとすれば、円相場が適正水準である1ドル=188円を超えて円安となる可能性も皆無とはいえない。特に、極東の安全保障情勢は、ロシアによるクリミア侵攻以降の世界の分断と多極化によって、1980年代以前の米ソ冷戦時代に逆戻りしつつある。ロシアのプーチン大統領による6月の訪朝によって、ロシアと北朝鮮の関係も、61年に旧ソ連と北朝鮮が締結した事実上の「軍事同盟」に回帰した。今後、日本を取り巻く軍事情勢が著しく不安定化した場合、円相場が均衡水準を超えて、1ドル=200円以上の円安となる可能性を完全に否定することはできまい。筆者は、最近の円安の一因が日本を巡る地政学的リスクの高まりにあるとみている。
「1ドル=200円台」に備えよ | アゴラ 言論プラットフォーム
中国は、すでに24年3月の全国人民代表大会(全人代)で、経済政策目標を内需から輸出に転換し、それ以降、輸出振興のために緩やかな人民元安誘導を実施していると言われている。自国産業保護を繰り返し唱えるトランプ氏が返り咲けば、1995年にクリントン大統領(当時)が採用したドル高政策を転換し、ニクソン・ショック以降ほぼ一貫して行ってきた伝統的なドル安政策に回帰して対抗する可能性が高い。このことは、米国によるドル安政策の歴史はいまだ終わっていなかったことを意味する。トランプ氏は、政権1期において自らを「関税の男(Tariff Man)」と呼んだが、政権2期においては、「通貨切り下げの男(Devaluation Man)」に改名することになるかもしれない。この場合、円相場は1ドル=115円まで上昇する公算が高い(をご参照)。
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1ドル=200円の超円安で預金がおろせなくなる?【報道1930】 ..
いったいいくらまで円安になるのか。長期的には1ドル=200円というおそろしい水準を予想するのが、経済ジャーナリストの磯山友幸氏だ。
日本銀行が財政危機を「カムフラー ジュ」していることが露呈した場合、1ドル=200円を超えるドル高・ 円安に進む可能性がある-。
「今回日銀が利上げに踏み切って大暴落を引き起こした結果、日本はこれ以上、利上げするという選択肢を失いました。岸田政権はこれまでガソリン代や電気代の補助など巨額のバラマキを行ってきましたが、財政が悪化し、国債の利払いが増えるため、金利を上げられなくなっています。さらに金利を上げると円高になり、日経平均株価が下がるので、金融資産を持っている自民党の支持者が離れていく。自民党は現状では円安を容認するしかなく、今後も円安は進んでいくでしょう。
恐怖の近未来シミュレーション! もし「1ドル200円」になったら俺たちの生活に何が起こる!
米国の景気が回復していく来年には、再び1ドル=160円、やがて1ドル=200円の水準を目指していくことになると思います。その時、株価は多少回復するでしょうが、せいぜい日経平均株価で4万円くらい。しかし、庶民は輸入物価の高騰に苦しみ、日本経済は深刻なスタグフレーションに直面することになるでしょう」
2025年のFX市場の見通しは? ユーロに弱さ 円高急進の可能性も
一国の生産性は、その国の産業競争力の源泉である。生産性とは、時間当たりの生産量であるから、例えば、ある商品を1時間に100個生産できる国と、200個生産できる国では、生産性の高い後者の方が産業競争力を有することを意味する。そして、相対的に産業競争力の高い国の通貨は、弱い国の通貨に対して上昇するはずである。そこで、日米の生産性をもとに円相場の適正水準(フェアバリュー、均衡相場)を算出した(図表1、生産性指標はフローニンゲン大学とカリフォルニア大学による)。
FXのライブ解説、結局円安、海外長期投資家の目線は1ドル200円とも (2024年1月18日).
『有事のドル買い』で、むしろ円はさらに安くなる可能性がある。1ドル=150円を越えて、160円台、170円台の円安に進むことも念頭に置いたほうがいい」(法政大学教授の小黒一正氏)
1ドル=200円になったら?日々の生活にどんな影響が出るのか解説
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もし1ドル200円になったら日本の生活はどうなる?輸入品の価格上昇や節約術、そして円安時代に備えるための10の戦略を徹底解説します。
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【解説】 円高とは、例えば1ドル=200円だった為替相場が1ドル=100円になることです。
「EVや太陽光パネルなどの生産は伸びているため、数字としては実態が見えにくいのですが、不動産バブル崩壊に伴って個人消費が相当減速している可能性が高い。いずれ隠しきれなくなれば、世界の金融市場を動揺させる危険性は大きい」
“経済政策に打ち出の小槌はない”と言われる中、政府・日本銀行は“円安を受け入れ続ける”か“長期金利を引き上げる”か究極の選択を強いられて…
世界的に不透明感が漂うなか、来年1月に米国で新政権が発足すれば、少しは先行きが見通せるようになると、前出の小黒氏が指摘する。
イランとイスラエルの緊張が高まるなど、中東情勢のきな臭さは解決の見通しが立たず、これも世界経済に暗い影を落としている。
「トランプ氏にせよ、ハリス氏にせよ、新政権の発足で、米国で大規模な景気対策が行われるでしょうし、米国経済が持ち直す可能性が高い。
貿易赤字に個人マネーの海外投資が加わり、為替市場で円安圧力がとまらない。円を取引する投資家は先行きをどうみているのか。
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1ドル=150円突破迫り介入警戒感が浮上、200日線超えで円安加速も
浅井隆[アサイタカシ]
経済ジャーナリスト。1954年東京都生まれ。学生時代から経済・社会問題に強い関心を持ち、早稲田大学政治経済学部在学中に環境問題研究会などを主宰。一方で学習塾の経営を手がけ学生ビジネスとして成功を収めるが、思うところあり、一転、海外放浪の旅に出る。帰国後、同校を中退し毎日新聞社に入社。写真記者として世界を股にかける過酷な勤務をこなす傍ら、経済の猛勉強に励みつつ独自の取材、執筆活動を展開する。現代日本の問題点、矛盾点に鋭いメスを入れる斬新な切り口は多数の月刊誌などで高い評価を受け、特に1990年東京株式市場暴落のナゾに迫る取材では一大センセーションを巻き起こす。その後、バブル崩壊後の超円高や平成不況の長期化、金融機関の破綻など数々の経済予測を的中させてベストセラーを多発し、1994年に独立。1996年、従来にないまったく新しい形態の21世紀型情報商社「第二海援隊」を設立し、以後約20年、その経営に携わる一方、精力的に執筆・講演活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
外国為替市場で円安が進行し、1ドル=150円突破が迫っていることで円買い介入への警戒感が高まり始めている。
高井「NISAの積み立てのドル買いは『出っぱなし』になるし、今後だんだん膨らんでいく可能性がある」
円高、円安とは何ですか? : 日本銀行 Bank of Japan
たしかに電気・ガス料金の補助で財政赤字は更に膨らみ、財源として増発された国債を日銀が買い取ることで、さらにお金が市中にばらまかれる。円安は進み、物価は上昇する。理論的には、日銀の思惑の通りともいえるが、それは悪い冗談だ。