アメリカ ドル / ロシア ルーブル【USDRUB=X】:為替チャート


27日の外国為替市場でロシアの通貨ルーブルが対ドルで下落し、1ドル=110ルーブルを超えた。ロシアのウクライナ侵攻が始まった2022年2月の翌3月中旬以来のドル高ルーブル安水準となった。対ユーロでも1ユーロ=115ルーブル台の安値となった。ロシア通信などが報じた。


ロシア・ルーブルから米ドルへの為替レート。RUB/USDの両替

米国は21日、国際金融システムにアクセスを持つロシアの50行前後にを科した。これ以降、ルーブルはドルに対して約8%下落。26日に1ドル=105ルーブルを割り込んだのに続き、27日は108ルーブル台を付け、下げが加速している。

ロシア通貨ルーブルの下落に歯止めがかからない。同国の銀行に対する米国の新たな制裁で、外国通貨がロシアに直接流入する最後の経路の幾つかが閉ざされようとしている。

ロシア・ルーブル/USドルの為替レートの推移(1980~2024年)

中銀のデータによると、ルーブルは年初来でドルに対し19%余り下落。中国の人民元に対しても約18%値下がりした。

ロシア中央銀行は27日の夕方、年末まで外貨を買い取らないなどの対応策を打ち出した。これを受けて一時はルーブルが上昇したものの、効果は長続きしなかった。

ロシア通貨ルーブルが急落 米制裁が影響か、侵攻直後以来の水準に

ロシアの経済紙コメルサントなどによると、26日に1ドル=105ルーブル前後だったが、27日午前に一時114ルーブル台まで下落した。この日はユーロやに対しても大きく下げたという。

複数のロシアメディアによると、27日ので、通貨ルーブルが米ドルに対して8%以上急落し、一時1ドル=114ルーブル台をつけた。侵攻直後の2022年3月以来の低い水準で、米国が発動した新たなの影響があるとみられている。懸念となっているロシア国内での物価高を長期化させる可能性もある。

複数のロシアメディアによると、27日の外国為替市場で、通貨ルーブルが米ドルに対して8%以上急落し、一時1ドル=114ルーブル台をつけた。