外貨建て保険は気になるけれど、米ドルか豪ドルか、やっぱり悩んでしまう。


ここまで、外貨建て保険の基本的な取引通貨である豪ドル、米ドルを比較し、米ドルの安定的な魅力を伝えてきました。


外貨預金は、米ドル・オーストラリアドル(豪ドル)などの外貨建てで預け入れる ..

たとえば国際間の多くの取引や、為替の決定は米ドルを基準としておこなわれるため、為替や金利の急激な変動が少なく、取引相手が常に見つかるという安定性が生まれています。

豪ドルは先進国通貨でありながら資源国通貨の側面をあわせ持つ通貨です資源価格が上昇すると豪ドル相場も上昇する傾向があります
オーストラリアは歴史的に先進諸国の中ではインフレ率が高くなりがちなことから、金利も他の先進諸国よりも高くなる傾向があります。そのため、世界的に政治・経済が安定している時には金利狙いの資金が集まりやすく、豪ドルも高くなる傾向がある一方、突発的な混乱が生じると、一気に資金が流出して豪ドル安となることもあります。
米ドルやユーロなどと比べると、市場規模が小さいため、投資資金の移動が始まると一方的な動きとなりやすい特性もあります。また値幅も非常に大きく、変動のスピードも速くなることが多いため、余裕をもった投資を心掛けることが必要でしょう。

豪ドルの外貨建て保険での資産運用は危険?米ドルや金融商品と比較

しかし国際通貨基金(IMF)がおこなっている「公的外貨準備の通貨別構成(COFER)調査」によると、2020年第4四半期に中央銀行が持っている予備の通貨の中で米ドルの割合は59%となり、これは過去25年間で最も低い水準です。

表を見て解るように、日本円と米ドル、豪ドルでは利回りにこれだけの差が出てきています。

外貨預金とは、米ドルや豪ドルなどの”外貨”を預金することで日本円で預金 ..

このことから、米ドルは国際的に非常に重要な通貨であるものの、その影響力は徐々に低下していることがわかります。

オーストラリアは世界第6位の広大な土地 (日本の約20倍) に約2,626万人 (2022年12月) の人々が暮らす国です。19世紀に全土がイギリスの植民地となって以来、主にイギリスからの移民によって人口が拡大しました。現在でも英国連邦に属し、英国のチャールズ3世国王がオーストラリア国王を兼ねていて、英国との親密な関係が維持されています。
先進国でありながら金、鉛、ニッケル、ウラン、亜鉛、鉄鉱石などを産出する天然資源が豊富な国です。そのため新興国の成長によって“資源ブーム”が起こった2003年から2007年頃には、オーストラリア経済も好調で、オーストラリアドル (豪ドル) は金利が高く、投資家の人気を集めました。しかし、新興国経済が減速した2016年以降は、経済成長が伸び悩み、金利も低下傾向でした。
輸出における資源・エネルギーの割合は約50%と非常に高いものの、実は鉱業がオーストラリアのGDPに占める割合は約10%とそれほど高くはありません。GDPの約70%は金融や公益事業、消費関連などのサービス業が占め、オーストラリア経済の主役となっています。移民政策も含め、先進国としては珍しく当面の人口増加が見込まれている点にも注目すべきでしょう。しかしやはり資源・エネルギーの輸出はオーストラリア経済の足元を固めています。その点で今懸念があるとすれば、輸出入ともに相手国として中国が第一位である点です。中国の景気に左右されやすく、今後の米中関係、中露関係の行方や、中国の太平洋への進出によって豪中関係に変化があると、大きな悪影響が出る可能性があります。
コロナ禍に対しては、当初は国境封鎖をはじめとする強力な感染対策による封じ込めに成功しましたが、その後、感染が拡大するとともに、第2の都市メルボルンでは累計で世界最長となったロックダウンが実施されるなど経済活動に深刻な悪影響が出ました。ただ、出遅れたワクチン政策が軌道に乗ったことで、2022年10月にはほとんどの規制が解除されました。
2022年2月にロシアが隣国ウクライナに軍事侵攻を開始して以来、オーストラリアを含む西側諸国はウクライナに物心両面で支援を続けていますが、ロシアに対しては経済制裁を科すなど厳しい姿勢を示しています。この間も中国は西側諸国と異なってロシアとの緊密な関係を維持しています。加えて中国による海洋進出をけん制することも目的のひとつとしてAUKUS (豪、英、米) やQUAD (日、米、豪、印) などの取り組みも始まっています。さらにソロモン諸島と中国が安全保障協定を締結したことをオーストラリアは強く懸念していて、今後豪中関係に大きな変化があれば経済へのネガティブな影響となることが考えられます。
長年高金利が魅力とされてきた豪ドルですが、コロナ禍後の利上げサイクルでは米英などに比べやや慎重な利上げペースとなっていました。中央銀行であるオーストラリア準備銀行 (RBA) は2022年5月に政策金利を0.10%から0.35%に引き上げて利上げを開始し、2023年6月までに4.10%まで引き上げました。その後アメリカの利上げが終了したとの見方が広まる中、しばらく様子見をしたものの2023年11月に再び4.35%へ引き上げました。
2024年3月、日銀金融政策決定会合で「賃金と物価の好循環を確認し、2%の物価安定の目標が持続的・安定的に実現していくことが見通せる状況に至った」として、2013年から続けてきた異次元緩和が終了され、約17年ぶりとなる利上げが決定されました。しかし植田日銀総裁が今後の金利の引き上げペースに関して「急激な上昇というのは避けられるとみている」と述べたことなどから、緩和的な金融政策が継続されると見られています。
一方RBAは2024年6月の理事会まで政策金利を据え置いていますが、「インフレ上昇リスクに引き続き警戒する必要があることが再確認された」「インフレ率を2~3%の目標範囲に戻す道のりはまだ長い」として、必要であれば追加利上げを排除しないと改めて表明しています。すでに2024年6月に利下げをしたユーロ圏に続いて、アメリカ、英国など主要国が年内に利下げに転じると見られる中、タカ派的な態度を崩していないオーストラリアは、他国との違いが際立つ形となっています。

オーストラリア・ドルから米ドルへの為替レート。AUD/USDの両替

新興市場国や発展途上国の中央銀行が準備資産構成通貨の多様化を図っていく中で、米ドルの地位に変化が生じる可能性もあります。

外貨建て保険を始めるなら、米ドルは為替変動の値動きがわかりやすい事としているので始めやすいといえます。


各国国内債券 米ドル建て・豪ドル建て・ユーロ建て債券など、外国の発行体がその ..

ドル建て保険の種類には、主に終身保険、養老保険、個人年金保険等があります。円建て保険にもある保険商品ですが、異なる点としては払込んだ保険料が日本円ではなく外貨で運用されることが挙げられます。それぞれの保険の特徴は以下の通りです。

また、外貨建て保険の保険金を受け取るときは円安と円高のどっちがいいのでしょうか。 ..

外貨建て保険を豪ドル、米ドルのどちらにするか考える場合、為替変動の基軸通貨になっている米ドルから始める方が無難でしょう。

款に定める指定通貨(米ドル・豪ドル)のことをいいます。なお、指定通貨のうち ..

ただし米ドルは、依然として世界で最も重要な通貨であることは間違いありません。

金利種類は外貨普通預金、外貨定期預金、外貨普通預金積立。お取引通貨は人気の米ドル、豪ドル、NZドル ..

保険クリニックでは様々な研修や試験に合格したコンサルタントが、お客さまおひとりおひとりにぴったりの保険選びや資産設計をサポートいたします。ご相談はすべて無料ですので、安心してお越しください。まずは下記よりお近くの店舗をお探しください。

【2024年前半】豪ドル円(AUD/JPY)の今後の見通し・予想

・国債利回りが豪ドルよりも高い
・金に対するヘッジ効果が期待できる
・世界基軸通貨となるため安心感がある

東京海上アセットマネジメントの「外国為替グラフ 豪ドル/円」ページ。豪ドルの対円為替レートの推移をご確認いただけます。

ドル建て保険は、2023年11月現在の予定利率だけを見れば、円建て保険より保険料が割安で効率よく資産が増やせるように感じられます。しかし、ドル建て保険には、円建て保険とは異なる特性があるため、理解しないまま契約してしまい、トラブルや苦情につながっているケースも少なくありません。

外貨建て保険とは、払い込んだ保険料を米ドル、豪ドル、ユーロ等の外貨で運用する保険です。 ..

2023年11月現在、円建て保険に比べて、米ドル建て保険や豪ドル建て保険は、予定利率が高く設定されています。そのため、ドル建て保険のほうが効率よく資産を増やせる可能性があるとして話題となっているのです。

商品名で選ぶ. ニッセイ指定通貨建生存給付金付変額保険(米ドル建・豪ドル建).

なぜ「ドル建て保険はおすすめしない」といわれることがあるのか、その背景には主に次の2つの理由があります。

過去5営業日分の為替レートを表示します。 1米ドル, 1豪ドル

ドル建て保険が注目されている理由は、一般的な円建て保険との予定利率の違いにあります。予定利率とは、保険会社が契約者に対してあらかじめ約束する運用利回りのことです。予定利率が高ければ大きな運用収益を見込めるということになり、同じ保障内容でも保険料は割安に設定されます。そして、運用する通貨を発行している国の金利が高いほど、予定利率も高くなる仕組みです。

1 下落率が10%に達した時点での豪ドル投資は報われる傾向 ..

ドル建て保険はおすすめしないといわれる大きな理由は、為替リスクがあるからです。為替リスクとは、為替相場の変動によって、資産の価値が上がったり下がったりする可能性のことです。

外貨預金でも米ドルと豪ドルなど異なる外貨を複数運用することによる分散効果もあります。 5

ドル建て保険の特徴は、ドルで保険料の一部が運用されることです。また、保険料の払込みや、保険金・解約返戻金の受取り等も、日本円ではなくドルで行われます。ただし、一般的には日本円で入金・受取りができる特約があり、実際にドルで支払ったり受取ったりする必要はありません。日本円で払込んだ保険料がドルに換算され、同様に、保険金もドルから円に換算されて受取ることになります。

[PDF] 投資のヒント 豪州準備銀行のタカ派姿勢が豪ドル相場の堅調を下支え

運用として米ドルと豪ドル、それぞれに資産を分けて持つという方法があります。

日本円を米ドルや豪ドル、ユーロ、ポンド、スイスフランなど外国の通貨と交換する ..

外貨建て保険は、基本的に米ドルと豪ドルが主流となり、通貨の選択ができる保険会社も多数存在します。

ドル建て保険とは、保険料の支払いや保険金の受け取り、解約時における解約返戻金の受け取りまで、全て米ドルや豪ドルなどで行われるものをいう。

ドル建て保険はドルで運用するとはいえ、保険金等を円で受取るケースがほとんどでしょう。しかし、ドル建て保険には、円換算をした時の元本保証がありません。受取時の為替相場によっては、受取れる保険金が払込保険料の総額より少なくなってしまう可能性もあります。

外貨預金を考えている初心者へ各通貨を解説! | 三菱UFJ銀行

豪ドルの外貨建て保険や指定通貨の選定について詳しく見て行く前に、外貨建て保険のメリット、デメリットを軽く確認しましょう。

豪ドルと似た値動きをする傾向にあり、乳製品などの農産物市況から影響を受け ..

それ以外の方法として途中で米ドルから豪ドルへ、豪ドルから米ドルへ切り替える事(スワップ)も方法の一つです。

※このコラムでの「ドル建て」は、「米ドル建て」をいいます。 目次

この記事では、米ドルと豪ドルそれぞれの特徴やリスクを詳しく解説するため、ぜひ参考にしてみてください。